営業部のイケメンエースは、さわやかなヘンタイでした。

入海月子

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比べた?②

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「石原係長もここを舐めた?」
「将司さんはそんなことしません!」
「じゃあ、どんなことされるの?」

 興味津々に聞かれるけど、そんなこと言えるわけがない。
 私が答えずにいると、木佐さんがチュッ、チュッと耳に口づけて、耳穴に舌を入れてきた。

「これは?」
「んっ……しません」
「宇沙ちゃん、感じやすいのにね」

 耳の襞を舌でなぞるように舐められて、ゾクンとする。
 将司さんはキスをする以外、舌でなにかすることはない。
 それが普通だと思ってた。
 ぺちゃぺちゃと鼓膜をくすぐる水音に首をすくめる。
 指で触れられているほうも、くちゅっと音がしはじめて、身悶えた。

「染み出てきたよ」

 言わなくていいのに、木佐さんがわざわざ濡れた指先を見せてきて、ぺろりとそれを舐めた。
 恥ずかしくてたまらなくなって、私は目を閉じた。
 くすくす笑った木佐さんがショーツごとタイツを脱がす。
 すぐに蜜口に顔を寄せられて、ぺろぺろ舐められる。

「きゃんっ」

 ズボッと舌を蜜道に挿し入れられて、甲高い声をあげた。
 木佐さんが蜜をすすりながら、舌で中を、指で愛芽を擦るから、急激に思考がかすんでくる。
 気持ちいいしか考えられなくなる。
 あっという間に官能を高められて、私は背を反らした。
 
「気持ちよかった?」

 口もとについた私の愛液を手で拭いながら、目をすがめた木佐さんがささやいてくる。その表情はゾクッとするほど色っぽい。
 私が荒い息のまま答えないと、木佐さんは笑った。

「宇沙ちゃんが黙るときはイエスだね」

 見抜かれているようで、なんだか悔しい。

「はぅっ」
 
 ふてくされていたのにおへそを舐められて、私は飛び上がった。

「か~わいいっ」

 木佐さんは笑いながら、セーターの裾から手を入れてきた。
 ムニムニと胸を揉んで、先端を摘んで、イったばかりの身体にさらに刺激を与えてくる。
 蜜が垂れてシーツを汚している気がする。
 それでも、布越しの愛撫はもどかしくて、お腹の奥がもの足りないとキュウキュウしてる。

「ぜんぶ脱ごうか」

 私のもどかしさに気づいたのかどうかわからないけど、木佐さんがセーターも下着も全部取り払った。
 彼も下着を脱ぐと、ゴムを付ける。
 それを見て、身体が期待に震えた。
 木佐さんのものを待ち望んでいる自分に愕然となる。
 自分がこんなに快楽に弱いとは思わなかった。

「あぁ……」

 私が茫然としている間に、木佐さんのものがズブズブと中に入ってきた。
 将司さんのとは圧迫感が違って、彼の感触を塗り替えられていくようだった。

(やだ、こんなの)

 そう思うのに、奥まで届いたものを動かされると気持ちよさに思考は溶けていった。
 
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