営業部のイケメンエースは、さわやかなヘンタイでした。

入海月子

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翻弄される③

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 またプイッと横を向いた私を、くすくす笑う木佐さんはひっくり返してうつ伏せにした。
 背中に覆いかぶさってきた木佐さんが耳もとでささやく。

「今度はバックでやってみようか」

 顔が見えないまま、貫かれているところだけが意識されて、少し不安になる。
 身体が強張ったのが伝わったのか、木佐さんが横から覗き込んできた。

「あれ? 宇沙ちゃん、バックも初めて? それか好きじゃない?」

 初めてだし、好きじゃないかも。
 でも、それじゃあ、さっきのが好きかと言われたら困る。
 答えずにいたら、抱き起こされて、対面に戻された。

「宇沙ちゃんの嫌なことはしないよ」

 木佐さんの優しい笑顔にうっかり鼓動が跳ねた。
 でも、よく考えたら、いけしゃあしゃあと言ってるけど、もともと私を脅してこんなことしてるくせにと半眼になった。

「宇沙ちゃんがやったことある体位はなんなのかな? 石原係長はひたすら正常位だったの?」

 揶揄された気がして、私は思わず答えた。

「上に乗ったことならあります!」
「へぇ~、宇沙ちゃん、騎乗位できるんだ。やってみせて」
「えっ!」

 ゴロンと木佐さんは寝そべって、私は彼に跨がる形になった。
 期待に満ちた目が私を見上げてくる。
 えらそうにやったことがあるって言っちゃったけど、そんなに経験があるわけじゃない。
 それでも仕方なく、木佐さんのお腹に手をついて、腰を上下に動かした。
 お尻を上げて、奥深くまで入ってるものをズッと引き抜き、ズズッと戻す。

「ん……んっ……」

 つい声が洩れてしまって、恥ずかしい。
 体勢が不安定でゆっくりしか動けないけど、頑張って動いてみる。

(これで気持ちいいのかしら?)

 将司さんには下手だなぁって苦笑された。
 そっと木佐さんの様子を窺うと、目を細めた彼にいきなり抱きしめられた。

「か~わいい、宇沙ちゃん。恥ずかしそうに腰を動かすのとか、サイコーだね」

 興奮気味に言われて、かああっと顔が熱くなる。
 木佐さんは褒めるように背中をなでてから、私の身体を起こした。

「でも、縦だと宇沙ちゃんが疲れちゃうから、水平に動いてみなよ」
「水平に?」
「うん。こういうふうに」

 腰を持たれ、前後に動かされた。

「あぁっ、あんっ、んんっ……」

 愛芽ごと擦られて、甘い痺れが全身に広がる。
 
(なにこれ、気持ちよすぎる……)

 教えられるままに腰を前後に動かすと、木佐さんの手が胸を包み込んだ。
 コネコネと胸を揉まれて、乳首を摘まれる。

「ああんっ」

 快感が募って、背中を反らし、動けなくなる。すると、木佐さんが下からズンズン突き上げ始めた。

「やっ! それだめ、あんっ、だめっ、ああ、ん~~~っ」

 木佐さんの身体の上で激しく揺すぶられ、私は達してしまった。
  

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