営業部のイケメンエースは、さわやかなヘンタイでした。

翻弄される②

　案の定、なにも答えないのに、木佐さんは枕もとからゴムを取り、手早くそれをつけた。私の膝裏を持ち、脚を折りたたむ。すぐに熱くて硬いものが脚の間に当てられて、木佐さんがぐっと腰を落とすと、中に入ってきた。
　膣壁を押し広げながら、質量のあるものが進んでくる。
　擦られるところが気持ちよくて、先っぽが奥に着いたときにはまたイってしまいそうだった。

「宇沙ちゃんの中、絡みついてきて、とんでもなく気持ちいい」

　そんなつもりはないのに、勝手に身体が反応して、彼を締めつけてしまう。
　木佐さんは自分のものを馴染ますように、形を覚えさせるように、腰をゆっくり回した。

「あ……ああ……」

　みっちりと埋められたお腹の中が苦しいのに気持ちいい。頭に霧がかかる。　　
　どうして、付き合ってもいない人とこんなことをして、気持ちいいんだろう？
　私、おかしいわ……。
　
　ムニムニと胸を揉まれたり、ブラの上から乳首をつままれたりすると、自分の中がキュンとなったのがわかった。
　口角を上げた木佐さんが器用に片手でホックを外し、ブラを引き上げると、まろびでた膨らみのてっぺんに吸いついた。

「ぁあんっ」

　引っ張られたり、舌で転がされたりして、快感に身悶える。
　同時に木佐さんが抽送を始めて、背すじから脳に痺れが走った。
　
「あっ、あんっ、あっ、ん……」

　自分の喘ぎ声がうるさいのに止められず、快感から逃れようと身じろぎすると、頭を抱えられた。
　身動きできないまま、ズンズンと感じるところを突かれて、目の前がチカチカしてくる。

「あ、もう、だめ、あっ、だめ、だめ、あァ～～～ッ」

　背中がしなって、バタリと落ちた。
　脱力感でくたりとする。
　木佐さんも止まって、私の髪をなでた。

「俺もイっちゃった」

　そういうわりに、私の中のものは大きいままで、木佐さんはゴムを付け替えて、また私の中に入ってきた。

「ビクビクしてて気持ちいいよ」

　笑われて、ふいっと横を向く。
　すると、あらわになった首すじをねっとり舐められた。
　
「おいしい」
「そんなわけないじゃないですか！」
「いいや、宇沙ちゃんはどこもかしこも甘いよ。全身舐め回したい」
「へ、変態！」

　昨日やったでしょ！とにらむと、楽しそうに木佐さんが目を細めた。

「宇沙ちゃんににらまれるとゾクゾクするね～」

（だめだ。喜んでる！）

　なにを言っても笑みを崩さない木佐さんに匙を投げた。