営業部のイケメンエースは、さわやかなヘンタイでした。

入海月子

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なんで喜ぶの?③

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「かわいいね、宇沙ちゃん」

 甘いまなざしと甘い声でつぶやくと、木佐さんはズルッと屹立を引き抜いて、ズンッと戻した。

「きゃうっ」

 待ち望んでいた刺激が予想以上の快楽をもたらして、私は悲鳴のような嬌声をあげた。
 それを皮切りに、ゆっくり出し入れしたり、ぬちぬちと小刻みに動かしたりして、木佐さんは私を翻弄した。
 両足を肩にかけられて、抽挿されると、奥深くまで届いてしまって、喘いだ。そこをタンタンとリズミカルに突かれて、苦しいぐらいの快感に、私は首を振る。
  
「もう、だめ、あんっ、あっ、あぅ、ああっ……」

 だんだん動きが激しくなっていき、木佐さんの笑顔も口もとのカーブ以外は消えて、代わりに切羽詰まったようなまなざしになった。
 ズンッと奥を突かれたとき、背筋に快感が走って、なにかが弾けた。

「あああーーーッ」

 グッとシーツを握りしめる。 
 ビクンと身体が跳ねた。

「ハァハァ、ハァ……」

 木佐さんも果てたようで、頬にキスをして、私から出ていった。
 ゴムを処理すると、新たなものを付けた。

(えっ!)

 驚いてる私に、さわやかに笑いかけ、木佐さんはまた私の中に入ってきた。

「一度で終わると思ってた? 石原係長は淡白なのかな? イかせてあげてもないようだし」
「将司さんを悪く言わないでください」
「ふ~ん、将司さんって呼んでるんだ。じゃあ、将司さんはこんなことしてくれた?」

 木佐さんは私を抱き起こすと、膝の上に乗せた。
 楔が深く突き刺さって、私は息を詰める。
 私の腕を取り、自分の首もとに掴まらせると、木佐さんは下から突き上げ始めた。

「あっ、やんっ、これだめっ、だめっ!」

 いきなりトップクラスの快感に襲われて悲鳴をあげる。
 こんなことしたことない。

「対面座位も初めてなの?」

 木佐さんが薄く笑う。
 彼の動きに胸がプルプル震えて、その刺激でさえ気持ちいいのに、「いい眺め」と笑みを深めた木佐さんが揺れる乳首にかぶりつくから、仰け反ってしまった。

(こんなの、すぐイっちゃう!)

 パチュパチュと濡れた音を立てて、突き上げられ、愛芽を擦られて、目の前に星が飛んだ。
 激しく縦に揺らされて、私はあっという間に果てた。
 それなのに、木佐さんは抽送をやめなかった。

「だめっ、いま、イってるから……だめ! ああんっ」

 敏感になっている膣中を擦られ、突かれ、あまりの快楽に頭がおかしくなりそうだった。
 木佐さんがイって、とまってくれるまで、私は連続して絶頂し続けた。
 ギュッと抱きしめられ、彼がビュルビュルと精を吐き出しているのを感じる。

「はぁ~、宇沙ちゃん、最高に気持ちよかったよ」

 木佐さんは私をいたわるように頬にキスして、背中をなでた。
 私は絶頂の余韻でぼんやりしていた。
 ベッドに寝かされると、木佐さんがゴムを取り、ティッシュで私の内ももを拭いてくれる。
 恥ずかしいけど、ぐったりしていた私はなすがままだった。
 疲労困憊していた私はそのまま気を失った。


 ぼんやりと意識が浮上すると、誰かに抱きしめられて寝ていた。
 
(将司さん? 夢?)

 温かくて心地いい。
 将司さんとは行為が終わるとシャワーを浴びて、すぐに別れるから、こんな経験ないのに。
 願望かしら?
 誰かに守られているような気になり、私は安心してまた眠りに落ちていった。
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