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もう疑わない③
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拓斗が仕事で忙しくする傍ら、結婚式の話も進んでいた。
どうやっても招待客は二百人以上になるという。
それを収納できる超高級ホテルが会場に選ばれた。
会場のレイアウト、装飾、フラワーアレンジメント、招待状、席次、名札カード、メニュー、引き出物……こんなに決めないといけないものがあるのかと驚く。
「まいったな。こんなに手間だとは思わなかった」
溜め息をついた拓斗はそれでも逃げることなく、一緒に決めてくれる。
でも、望晴のドレスを選ぶときには拓斗は楽しそうだった。
そして――。
結婚式当日。
純白のドレスに身を包んだ望晴は綺麗に化粧をしてもらって、鏡を見せられる。
ドレスは上半身からウエストまで流れるような上品なレースに覆われ、シルクオーガンジーのスカートがAラインに広がるデザインだ。その裾もレース飾られ、とても華やかで心が浮き立つ。
髪も編み込みでアップに整えられ、ティアラとベールに包まれている。
「綺麗だ、望晴」
準備が終わったようで、拓斗も横に並んだ。
(こんなに白のフロックコートが似合う人っている!?)
望晴は息を呑んだ。
彼のフロックコートは白で、襟とタイはシャンパンゴールド、ベストは濃いベージュのストライプ。スラリとした拓斗がさらに洗練されて見える。
「拓斗さんもとても素敵です」
うっとりと見つめていたら、彼が指先で望晴の頬をなでた。
「望晴、今日という日を迎えられて、うれしい」
想いを込めて伝えられた言葉に、望晴の目が潤む。
「私もです、拓斗さん。あなたに会えてよかった」
もうかりそめの妻でも便宜上の妻でもない。
本当の妻として、この人と生きていく……!
微笑んだ望晴は拓斗の手を取った。
―FIN―
どうやっても招待客は二百人以上になるという。
それを収納できる超高級ホテルが会場に選ばれた。
会場のレイアウト、装飾、フラワーアレンジメント、招待状、席次、名札カード、メニュー、引き出物……こんなに決めないといけないものがあるのかと驚く。
「まいったな。こんなに手間だとは思わなかった」
溜め息をついた拓斗はそれでも逃げることなく、一緒に決めてくれる。
でも、望晴のドレスを選ぶときには拓斗は楽しそうだった。
そして――。
結婚式当日。
純白のドレスに身を包んだ望晴は綺麗に化粧をしてもらって、鏡を見せられる。
ドレスは上半身からウエストまで流れるような上品なレースに覆われ、シルクオーガンジーのスカートがAラインに広がるデザインだ。その裾もレース飾られ、とても華やかで心が浮き立つ。
髪も編み込みでアップに整えられ、ティアラとベールに包まれている。
「綺麗だ、望晴」
準備が終わったようで、拓斗も横に並んだ。
(こんなに白のフロックコートが似合う人っている!?)
望晴は息を呑んだ。
彼のフロックコートは白で、襟とタイはシャンパンゴールド、ベストは濃いベージュのストライプ。スラリとした拓斗がさらに洗練されて見える。
「拓斗さんもとても素敵です」
うっとりと見つめていたら、彼が指先で望晴の頬をなでた。
「望晴、今日という日を迎えられて、うれしい」
想いを込めて伝えられた言葉に、望晴の目が潤む。
「私もです、拓斗さん。あなたに会えてよかった」
もうかりそめの妻でも便宜上の妻でもない。
本当の妻として、この人と生きていく……!
微笑んだ望晴は拓斗の手を取った。
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✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
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○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
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○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
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