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助けてもらったお礼
夢魔はじめました。
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「ねぇ、お礼になんでもするって言ってたけど、僕がライアンと別れて一緒に暮らしてって言ったら、そうするの?」
のんびり歩きながら、ルシードは唐突に言った。
行きに言われた言葉だった。
「あなたがお礼にと望むならそうします。約束しましたから。それに……」
私は溜息をついて、俯いた。
「ライアンの邪魔になりたくないから、どちらにしても……」
そんな私の頭をぽんぽん叩いて、ルシードは笑った。
「そんなに好きならさっさと抱かれたらいいのに。どう見ても相思相愛でしょ、君達。そしたら、僕の選択肢も増えるのに」
「ライアンには大切な任務があるんです」
「親書とか言ってたやつ? そんなの関係ないじゃん」
「私を第一に考えられないのが嫌なんだって……」
「うわぁ、真面目……。恋愛で一番だったらいいじゃん。どうせ100%心をあげるなんてできないんだし。君だってそうでしよ?」
ルシードに言われて考える。
両親も友達もいなくて、この世界に一人ぼっちの私。
私の世界にはライアンしかいない。
改めて考えると、なんて偏っているんだろう。
だから、私は全力でライアンにしがみついてるのかもしれない。
黙り込んだ私に、ルシードは目を見張る。
「もしかして彼が100%なの? 他に大切な人はいないの?」
「両親は亡くなりましたし、他に知り合いさえいないんです。まして大切な人なんて……」
「うわぁ、うわぁ、なんて都合がいい子! その状態で溺愛されたら、そりゃ好きになっちゃうよねー。それだったら僕でもよくない? ベタベタに甘やかしてあげるよ?」
言葉通り、甘く蕩けるような瞳になって、ルシードは私の頬を優しくなでた。
ルシードに触れられるのは、なぜか嫌ではない。
うれしいわけじゃないし、キスしたいかと言われればしたくないけど。
なんとなく身内に触られている感じ?
お兄ちゃんがいたら、こんな感じなのかも。
ちょっと子どもっぽいけど。
もしくは、私って面食いなのかな?
初めからライアンに触られるのも嫌じゃなかったし。
ヒナの刷り込み現象のように、ここの世界に来て初めて見たライアンに懐いちゃっただけなのかな?
好きになった事実は変わらないけど、もしかして、初めて会ったのがルシードで、優しくされてたら彼を好きになってたのかな?
ライアンを好きな気持ちは確かなのに、すぐ揺らいでしまう私の心。
こうやって、いろんな人と知り合っていって、ライアンだけで100%じゃなくなったら、もっと安定するのかな?
「そんな泣きそうな顔しないでよ! 僕がいじめてるみたいじゃん。そんなに僕が嫌なの? 悲しいなぁ」
「いいえ、嫌ではないです。あなたを好きになってた可能性もあったのかなと考えてて……」
「それで泣きそうになってた? 失礼だなぁ」
「あっ、そういうわけじゃないんです」
「アハハ、いちいち反応して、かわいいなぁ。でも、ライアンもエマも真面目すぎるよ。特にエマは夢魔なんだから、深く考えない方が楽に生きられるよ」
「深く考えない……」
「そう、感性で生きればいいんだよ。誰も咎めない」
そう言われても、性格だから……。
ほぅっと溜息をつくと、ちょうど着いた宿へ入っていった。
中に入ってもガランとして誰もいない。
宿の主人がカウンターにいるはずなんだけど。
そういえば、襲撃された時に、あの人達は物音とか話し声を一切気にしてなかった。
入口に宿の人がいたはずなのに。
私は宿の中を見回した。
やっぱり誰もいない。
恐る恐るカウンターの向こう側を確認してみる。
案の定、そこには宿屋の主人が倒れていた。
「大丈夫ですか!」
私は彼に駆け寄った。
頭をひどく殴られたようで、血がこびりついていたけど、生きてる!
私は慎重に回復するように祈った。
ちょっとだけ回復して。
後遺症がないくらい。
「うぅーん」
宿屋の主人は呻きながら、気がついた。
完全には治してないから頭が痛むのか、顔を顰めている。
ごめんなさい、完全に治すとまた精がなくなって倒れるといけないから、と心の中で謝る。
「大丈夫ですか?」
「あ、あれ? 俺はどうしたんだ?」
状況が掴めないのか、彼はキョロキョロと周りを見回した。
「帰ってきたら、あなたがここで倒れてたんです」
「そうか! 入ってきた男にいきなり殴られて倒れたんだ。お嬢さんは大丈夫だったのかい?」
「はい、外出してたので……」
「それはよかった。盗まれたものとかないかチェックした方がいいよ」
「あ、ありがとうございます」
私達の巻き添えになったのに、しらばっくれるのは気が咎めたけど、しょうがない。
もう一度彼に心の中で謝って、部屋に戻る。
そっとドアを開けると、中には誰もいない。
あの人達が出ていってくれててよかった。
中は特に荒らされた様子もなく、ほっとする。
ルシードが早速ベッドに寝転がったので、私はそばの椅子に座った。
「あー、疲れた。なんだか僕、結構働いたよね?」
「はい。ルシードがいなかったら、どうなっていたことか……。本当にありがとうございます。感謝してもしきれないです」
私は改めて頭を下げた。
本当にルシードがいなかったら、私はここで犯されてたかもしれないし、ライアンは殺されてたかもしれない。
ブルッと身震いする。
「じゃあ、やっぱり身体で支払ってもらおうかなー」
そう言って、ルシードは私の手を引っ張って、ベッドに押し倒した。
そういうこともあるかもと覚悟はしてた。
けど、やっぱり胸が痛くて、目を閉じると、頷いた。
「へぇー、いいんだ」
「なんでもするって約束しましたから……」
「本当に真面目だねー。人間に戻れるチャンスも棒に振るの?」
「仕方ありません。ライアンを助けることができただけで十分です」
「ふーん、健気だねぇ」
話しながら、ルシードは耳許に唇を寄せ、首筋に口づけながら、胸を揉んだ。
唇が下に移動してくるのに合わせて、ボタンが外されて、肌が露わになっていく。
胸を覆っていた下着がグイッと引き上げられ、胸が露出する。
「ライアンも迂闊だねー。僕が君を襲うとは考えなかったのかな?」
「あなたは無理やりする感じじゃないですし……」
「まぁそうだけど、君の同意があれば、この通り、喜んでいただくよ」
そう言って、ルシードは私の胸の色づいた部分を食んだ。
「んっ……」
敏感な部分を吸われながら舌で転がされて、私は唇を噛み締めた。
「エマ、僕を見て……」
目を開けると、赤い宝石のような綺麗な瞳が私を見下ろしていた。
予想外に優しげな表情で、胸が衝かれる。
でも、それはライアンじゃない。
今からライアンじゃない人に抱かれる。
ふいに瞳が熱くなった。
「もー、萎えるなぁ。僕は見抜かれてる通り、無理やりは趣味じゃないんだってば。うっとりとして求められたことしかないのに、泣かれるなんて……」
流れ落ちた私の涙を指で掬い上げて、ルシードはぼやいた。
「かと言って、君には魅了も効かないし」
「ごめんなさい……」
「そこは謝るところじゃないでしょ」
ルシードはおかしそうに笑った。
でも、泣くなんて卑怯よね?
合意してるんだから……。
「ルシード、大丈夫です、から……」
「ふーん、大丈夫ね……」
私の胸を弄びながら、ルシードは頬杖をついた。
「ライアンは僕と二人きりにしても、君が合意するはずないと思ってるんだよね? 大した自信だよねー? そうか、だから、君を抱かないんだね。もう自分のものと思ってるから」
なるほどなるほどとルシードは頷くと、悪い笑みを浮かべた。
「ライアンを焦らせて、君の処女を奪わせた後で、君をいただく方が楽しいかな。伝説の実証もできるし」
「……ルシード、ライアンにひどいことをさせないでください。それくらいなら、早く抱いて?」
私は自ら服を脱ごうとした。
「ちょ、ちょっと待った! 参った。降参降参。イジワルはもうお終い! もうお礼はこれでいいよ」
ルシードが焦ったように私を止めた。
「え?」
「純愛を踏みにじるほど、僕は悪い奴じゃないってこと!」
私は呆けて、ルシードを見つめた。
「君がどうしても抱いてほしいって言うなら、考えなくもないけど?」
「いえ、いいです!」
慌てて、首をぶんぶん横に振る。
でも、未だに展開についていけない。
しなくっていいってこと?
からかわれたってことかしら?
ふと気がついて、手で胸を隠す。
そんな私をおもしろそうにルシードが見ている。
「うっ………っ………」
安堵と悔しさで嗚咽が込み上げてくる。
ぼろぼろと涙が溢れる。
「うっ……ひっく………」
「わぁ、ごめんごめん。イジメすぎた!」
私は顔を両手で覆った。
ひどい……。
こんな風にからかうなんて。
ライアンとの別れを覚悟した。
もう一緒にはいられないと思った。
やっぱりつらくて仕方がなかった……。
そんな時だった。
ライアンが帰ってきたのは。
ガチャ
ドアが開く音がして、そちらに目をやると、固まったライアンと目が合った。
私は未だに半裸でルシードに覆いかぶされていた。
「うわっ、最悪のタイミング! じゃあ、僕は帰るね。またねっ」
慌てたルシードが窓を開けると、ツバメになって飛び去っていった。
「待てっ!」
我に返ったライアンがすごい殺気で捕まえようとしたけど、逃げられて、後には凍りついたままの私が残された。
のんびり歩きながら、ルシードは唐突に言った。
行きに言われた言葉だった。
「あなたがお礼にと望むならそうします。約束しましたから。それに……」
私は溜息をついて、俯いた。
「ライアンの邪魔になりたくないから、どちらにしても……」
そんな私の頭をぽんぽん叩いて、ルシードは笑った。
「そんなに好きならさっさと抱かれたらいいのに。どう見ても相思相愛でしょ、君達。そしたら、僕の選択肢も増えるのに」
「ライアンには大切な任務があるんです」
「親書とか言ってたやつ? そんなの関係ないじゃん」
「私を第一に考えられないのが嫌なんだって……」
「うわぁ、真面目……。恋愛で一番だったらいいじゃん。どうせ100%心をあげるなんてできないんだし。君だってそうでしよ?」
ルシードに言われて考える。
両親も友達もいなくて、この世界に一人ぼっちの私。
私の世界にはライアンしかいない。
改めて考えると、なんて偏っているんだろう。
だから、私は全力でライアンにしがみついてるのかもしれない。
黙り込んだ私に、ルシードは目を見張る。
「もしかして彼が100%なの? 他に大切な人はいないの?」
「両親は亡くなりましたし、他に知り合いさえいないんです。まして大切な人なんて……」
「うわぁ、うわぁ、なんて都合がいい子! その状態で溺愛されたら、そりゃ好きになっちゃうよねー。それだったら僕でもよくない? ベタベタに甘やかしてあげるよ?」
言葉通り、甘く蕩けるような瞳になって、ルシードは私の頬を優しくなでた。
ルシードに触れられるのは、なぜか嫌ではない。
うれしいわけじゃないし、キスしたいかと言われればしたくないけど。
なんとなく身内に触られている感じ?
お兄ちゃんがいたら、こんな感じなのかも。
ちょっと子どもっぽいけど。
もしくは、私って面食いなのかな?
初めからライアンに触られるのも嫌じゃなかったし。
ヒナの刷り込み現象のように、ここの世界に来て初めて見たライアンに懐いちゃっただけなのかな?
好きになった事実は変わらないけど、もしかして、初めて会ったのがルシードで、優しくされてたら彼を好きになってたのかな?
ライアンを好きな気持ちは確かなのに、すぐ揺らいでしまう私の心。
こうやって、いろんな人と知り合っていって、ライアンだけで100%じゃなくなったら、もっと安定するのかな?
「そんな泣きそうな顔しないでよ! 僕がいじめてるみたいじゃん。そんなに僕が嫌なの? 悲しいなぁ」
「いいえ、嫌ではないです。あなたを好きになってた可能性もあったのかなと考えてて……」
「それで泣きそうになってた? 失礼だなぁ」
「あっ、そういうわけじゃないんです」
「アハハ、いちいち反応して、かわいいなぁ。でも、ライアンもエマも真面目すぎるよ。特にエマは夢魔なんだから、深く考えない方が楽に生きられるよ」
「深く考えない……」
「そう、感性で生きればいいんだよ。誰も咎めない」
そう言われても、性格だから……。
ほぅっと溜息をつくと、ちょうど着いた宿へ入っていった。
中に入ってもガランとして誰もいない。
宿の主人がカウンターにいるはずなんだけど。
そういえば、襲撃された時に、あの人達は物音とか話し声を一切気にしてなかった。
入口に宿の人がいたはずなのに。
私は宿の中を見回した。
やっぱり誰もいない。
恐る恐るカウンターの向こう側を確認してみる。
案の定、そこには宿屋の主人が倒れていた。
「大丈夫ですか!」
私は彼に駆け寄った。
頭をひどく殴られたようで、血がこびりついていたけど、生きてる!
私は慎重に回復するように祈った。
ちょっとだけ回復して。
後遺症がないくらい。
「うぅーん」
宿屋の主人は呻きながら、気がついた。
完全には治してないから頭が痛むのか、顔を顰めている。
ごめんなさい、完全に治すとまた精がなくなって倒れるといけないから、と心の中で謝る。
「大丈夫ですか?」
「あ、あれ? 俺はどうしたんだ?」
状況が掴めないのか、彼はキョロキョロと周りを見回した。
「帰ってきたら、あなたがここで倒れてたんです」
「そうか! 入ってきた男にいきなり殴られて倒れたんだ。お嬢さんは大丈夫だったのかい?」
「はい、外出してたので……」
「それはよかった。盗まれたものとかないかチェックした方がいいよ」
「あ、ありがとうございます」
私達の巻き添えになったのに、しらばっくれるのは気が咎めたけど、しょうがない。
もう一度彼に心の中で謝って、部屋に戻る。
そっとドアを開けると、中には誰もいない。
あの人達が出ていってくれててよかった。
中は特に荒らされた様子もなく、ほっとする。
ルシードが早速ベッドに寝転がったので、私はそばの椅子に座った。
「あー、疲れた。なんだか僕、結構働いたよね?」
「はい。ルシードがいなかったら、どうなっていたことか……。本当にありがとうございます。感謝してもしきれないです」
私は改めて頭を下げた。
本当にルシードがいなかったら、私はここで犯されてたかもしれないし、ライアンは殺されてたかもしれない。
ブルッと身震いする。
「じゃあ、やっぱり身体で支払ってもらおうかなー」
そう言って、ルシードは私の手を引っ張って、ベッドに押し倒した。
そういうこともあるかもと覚悟はしてた。
けど、やっぱり胸が痛くて、目を閉じると、頷いた。
「へぇー、いいんだ」
「なんでもするって約束しましたから……」
「本当に真面目だねー。人間に戻れるチャンスも棒に振るの?」
「仕方ありません。ライアンを助けることができただけで十分です」
「ふーん、健気だねぇ」
話しながら、ルシードは耳許に唇を寄せ、首筋に口づけながら、胸を揉んだ。
唇が下に移動してくるのに合わせて、ボタンが外されて、肌が露わになっていく。
胸を覆っていた下着がグイッと引き上げられ、胸が露出する。
「ライアンも迂闊だねー。僕が君を襲うとは考えなかったのかな?」
「あなたは無理やりする感じじゃないですし……」
「まぁそうだけど、君の同意があれば、この通り、喜んでいただくよ」
そう言って、ルシードは私の胸の色づいた部分を食んだ。
「んっ……」
敏感な部分を吸われながら舌で転がされて、私は唇を噛み締めた。
「エマ、僕を見て……」
目を開けると、赤い宝石のような綺麗な瞳が私を見下ろしていた。
予想外に優しげな表情で、胸が衝かれる。
でも、それはライアンじゃない。
今からライアンじゃない人に抱かれる。
ふいに瞳が熱くなった。
「もー、萎えるなぁ。僕は見抜かれてる通り、無理やりは趣味じゃないんだってば。うっとりとして求められたことしかないのに、泣かれるなんて……」
流れ落ちた私の涙を指で掬い上げて、ルシードはぼやいた。
「かと言って、君には魅了も効かないし」
「ごめんなさい……」
「そこは謝るところじゃないでしょ」
ルシードはおかしそうに笑った。
でも、泣くなんて卑怯よね?
合意してるんだから……。
「ルシード、大丈夫です、から……」
「ふーん、大丈夫ね……」
私の胸を弄びながら、ルシードは頬杖をついた。
「ライアンは僕と二人きりにしても、君が合意するはずないと思ってるんだよね? 大した自信だよねー? そうか、だから、君を抱かないんだね。もう自分のものと思ってるから」
なるほどなるほどとルシードは頷くと、悪い笑みを浮かべた。
「ライアンを焦らせて、君の処女を奪わせた後で、君をいただく方が楽しいかな。伝説の実証もできるし」
「……ルシード、ライアンにひどいことをさせないでください。それくらいなら、早く抱いて?」
私は自ら服を脱ごうとした。
「ちょ、ちょっと待った! 参った。降参降参。イジワルはもうお終い! もうお礼はこれでいいよ」
ルシードが焦ったように私を止めた。
「え?」
「純愛を踏みにじるほど、僕は悪い奴じゃないってこと!」
私は呆けて、ルシードを見つめた。
「君がどうしても抱いてほしいって言うなら、考えなくもないけど?」
「いえ、いいです!」
慌てて、首をぶんぶん横に振る。
でも、未だに展開についていけない。
しなくっていいってこと?
からかわれたってことかしら?
ふと気がついて、手で胸を隠す。
そんな私をおもしろそうにルシードが見ている。
「うっ………っ………」
安堵と悔しさで嗚咽が込み上げてくる。
ぼろぼろと涙が溢れる。
「うっ……ひっく………」
「わぁ、ごめんごめん。イジメすぎた!」
私は顔を両手で覆った。
ひどい……。
こんな風にからかうなんて。
ライアンとの別れを覚悟した。
もう一緒にはいられないと思った。
やっぱりつらくて仕方がなかった……。
そんな時だった。
ライアンが帰ってきたのは。
ガチャ
ドアが開く音がして、そちらに目をやると、固まったライアンと目が合った。
私は未だに半裸でルシードに覆いかぶされていた。
「うわっ、最悪のタイミング! じゃあ、僕は帰るね。またねっ」
慌てたルシードが窓を開けると、ツバメになって飛び去っていった。
「待てっ!」
我に返ったライアンがすごい殺気で捕まえようとしたけど、逃げられて、後には凍りついたままの私が残された。
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