夢魔はじめました。

入海月子

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濃い朝

夢魔はじめました。

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「まだ早い。もう少し寝るか?」
「はい」

 辺りはまだ暗くて、多分4時前くらい?
 今日は、買い物に当ててる日だから、そんなに早起きする必要もない。
 私達は、寝直すことにした。

 ライアンに包まれて、横になる。
 冷えてた身体は熱を取り戻して、すでに私より温かい。

 ライアンが私のことを想っていてくれたなんて……。
 うれしすぎて、頭が爆発しそう。
 わけもなく、きゃーって叫び出したくなる。

 チラッとライアンを見ると、彼が微笑んで、チュッとキスをくれた。
 そういえば、補給じゃないキスを何度もしていた。
 それってそういうことだったの?

 もちろん、好意は感じてた。
 でも、期待するのが怖くて、その意味を考えないようにしてた。

 ライアン……。

 甘えるように見上げると、また唇が下りてきて、今度は深く口づけられた。
 舌を絡めたり、下唇を甘噛みされたり、角度を変えて、唇を貪られる。
 ぢゅっと強く吸った後、ライアンは溜息をついて、私の頭を胸に抱え込んだ。

「………ダメだ。止まらなくなる。寝よう」

 私は愛しさに彼の胸にすりすりと頬を寄せて、目を閉じた。



 翌朝ゆっくり起きた私達は、目が合うとキスをした。
 チュッチュッ、チュッチュッとキスが止められない。
 だんだん深くなっていく口づけと共に、ライアンの手が私の身体をなで始めた。

 最初は背中。
 服の中に潜り込んできた手が優しく背中をなでると、気持ちよくてうっとりする。
 なで擦る手は、脇腹をくすぐり、前に回ってきて、いつの間にかずらされた下着の隙間から、胸を掴んだ。
 ライアンの大きな手に、私の胸はすっぽり収まる。

「んん………ん……、んっ………」

 胸を捏ね回されると、塞がれてる口から声が漏れてしまう。
 特に、ライアンがその先端を弄り始めると、喘ぐのが我慢できない。

 片手で乳首を弄びながら、もう一方の手は、また背中に回り、今度は下に向かっていく。
 ショーツの下を潜って、お尻をなでられた。
 そこを触られるのは初めてだったから、ビクリと身体を震わせる。
 それをなだめるように、優しく愛撫される。

 脚の間からとろりと蜜が滴り落ちてくるのを感じた。
 ライアンがもう少し手を伸ばせば気づかれてしまう。

 彼のモノも熱く硬くなって、私のお腹にくっついて、存在を主張していた。
 ライアンは私のお尻を掴むと私の身体をそれに擦りつけた。
 秘部がライアンの硬いモノで擦られて、痺れるような快感が走る。

「んっ、んっ、んんっ……!」

 このまま抱かれるのかなと思っていたら、ライアンが口を離して、「まだ抱かないよ」と囁いた。

「条件は相思相愛だっただろ?俺の心を全部エマに差し出せるようになるまでは、怖くて抱けないよ。でも、こうやって触れるのは許してくれ……」

 人間に戻れる……かもしれない条件。
 心をくれようと思ってくれてるんだ。
 うれしくて、にっこりと微笑む。

「でも、ここ、ツラくないですか?」

 私はそっと怒張に触れると、それはビクンッと動いた。

「ツライけど仕方ない。それ以上にエマに触れたいんだから」

 彼はどうしようもないと苦笑した。

「口で、しましょうか?」

 私が言うと、彼のモノがビクッと跳ねた。
 それが返事をしているようで、私は笑う。
 ライアンもそう思ったようで、恥ずかしそうに笑うと「……してくれるか?」と囁いた。

 私は頷いて、体勢を変えようとすると、逆にひっくり返されて、脚を上げられた。

「その前にお前をイかせてからな」

 ライアンがニヤリと笑って、私のショーツを剥ぎ取った。
 それはもうぐっしょり濡れていて、恥ずかしい。

「こんなに濡れてて、お前の方はツラくなかったのか?」

 身体は疼くけど、つらいほどじゃない。
 私が首を横に振ると、ライアンがちょっとイジワルな顔になった。

「ふーん。余裕なんだな、お前は。じゃあ、もっとかわいがってやらないとな」

 そう言って、いきなり私の蜜口に口をつけた。
 そこを吸われながら、温かい舌で穴の周りを舐めたり、中をつついたりされる。

 まだ触れられてもいなかったそこには刺激が強すぎて、「あぁんッ」と恥ずかしい声を上げて、腰を跳ねさせてしまった。
 気持ちの良すぎる刺激から逃れようと身体をくねらせるけど、がっしりと脚を持たれてて、逃れられない。

 あっという間に身体を高められて、秘芽を強く吸われた瞬間に、頭が真っ白になり、腰が浮いた。
 足先が痙攣する。

 ビクビク身体を震わせている私の割れ目をペロリとまた舐められた。

「ひゃんッ」

 それだけで腰が跳ねる。

「あ、だめッ、まだ……」

 そう言ったのに、ペロペロと気持ちのいいところ全部舐め回されて、嬌声が止められない。

「ああッ、ひゃっ、あんッ」

 上に伸びてきた手が胸をまさぐる。
 両手で乳首を捻られると、「ひゃああんッ!!」と大きな声をあげて、私はまた達してしまった。


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