夢魔はじめました。

入海月子

文字の大きさ
上 下
19 / 51
自分のお金

夢魔はじめました。

しおりを挟む
 翌朝、温かいライアンの腕の中で目覚めた私は、彼の綺麗な顔を超近距離から眺めた。

 この優しい人といつまで一緒にいられるだろう……?

 いろいろと制約のある私。
 シュトラーセ教国には辿り着けないんじゃないかなと思っている。

 でも、今、私、恋をしている。
 前の世界では経験できなかった、心残りだった感情を味わうことができた。
 それだけで、この世界に来た甲斐があった。
 神さま、ありがとうございます。

 後はどこかでライアンに処女をもらってもらったら、彼が使命に集中できるようにどこかに消えよう。
 だけど、それはせめてアーデルトに行って、他の夢魔と話してからにしたい。
 他の人とエッチなことをしないでも生き延びる手立てを知りたい。
 まだその可能性をあきらめきれない。

 そんなズルい考えにライアンをつきあわせてしまうことに罪悪感を覚える。

 私が彼の顔を眺めていると、ライアンが目を開けた。

 ぼんやりとした目のまま微笑んでくれる。

 キュンとした。

 唇が合わされた。

 美味しい唾液が口の中に広がる。
 私がライアンをじっと見てたから、欲しがってると思われたのかな?

「ん………んんっ………」

 舌で口の中を愛撫される。
 気持ちのいい長いキス……もしくは朝食?

 口を離された後も、うっとりしてしまう。

「そんな顔で見るな……」

 ライアンが私の頭を胸に抱え込んだ。

「えっ、ごめ………」
「謝るな!」
「え……?」

 トクトクトクトク

 くっついた胸から彼の心音が聴こえる。

 鼓動が早い……?

 と思ったら、ガバッと身体を離された。

「起きよう」
「………? はい」

 私達は起き上がって、それぞれ身支度を整えた。




 宿を出ると、すぐ馬車乗り場だ。

 ライアンは案内人に、昼前に出る馬車を聞いていた。
 今日はすぐには乗らないのね。

「まず今日はエマのアクセサリーを売りに行こう」

 ライアンがそう言ってくれて、喜ぶ。
 ようやく自分のお金が持てるんだ!

 ずっと自分で稼いで自分で使うという生活をしてきた私には、他人に頼りっぱなしということに居心地の悪さを感じていた。

 馬車に乗るまでに時間があるのか、ぶらぶらと職人街を歩いた。
 昨日ライアンが言ってたように、装飾品を売ってるお店が多い。

 店の外側に台が置いてあって、髪飾りやブローチなどの安価な商品が並べてある。
 そこで客の目を引いて、店の中を見てもらおうということらしい。
 この世界のガラスは分厚くて歪みがあるから、ショーウィンドウには向いてないもんね。

 ライアンとそれを冷やかして歩いていく。
 ちなみに、歩き出す時、ライアンがとても自然に手を繋いできて、そのまま歩いている。
 こうしてると、デートみたいでドキドキする。
 迷子防止とか拐われるの防止とかのためだとはわかってるんだけど。

 店によって、抱えてる職人さんのセンスが違うからか、デザインが違ってて、好みの店、そうでない店と様々で楽しい。

 あ、ここの好きだなぁ。
 置いてあるアクセサリーがことごとく好み。

 私の視線に気づいて、ライアンが立ち止まった。

「中も見てみるか?」
「大丈夫です。買いませんから」
「気に入ったのがあったら、買ってやるぞ?」
「欲しいものは自分で買いたいんです」
「女は男に甘えておけばいいのに」

 前の世界でもそう言われた。
 バイト先の先輩がランチを奢ってくれようとして、私が頑なに払うと言ったら、「かわいくないな。女は黙って奢られとけばいいのに」って。
 でも、奢られるのが好きじゃないんだから仕方ないじゃない。

 ポンと頭に手を置かれた。

「まぁ、そういう考え方も嫌いじゃない。エマはしっかりしてるんだな」

 否定されなかった……。
 心が温かくなる。

「でも、ここ、買取もやってるようだから、中に入ってみよう」
「はい!」

 そう言われると、本当は中を見てみたかった私も素直に頷いた。

「いらっしゃいませ」

 若くて綺麗なお姉さんの店員さんが出迎えてくれた。

「ちょっと見せてもらうぞ」
「どうぞごゆっくり」

 店員さんは、にっこりと微笑んだ。

 わぁ、素敵な人。
 ここのアクセサリーが似合いそうな上品でかわいらしい雰囲気。

 ライアンと一緒にまず並べてある商品を見せてもらった。

「ステキ……」

 中のアクセサリーは外に飾ってあるより繊細な細工だったり、装飾が多いもので、より好みだった。
 見てるだけでワクワクする。

「これとかお前に似合いそうだな」

 ライアンがピンクの石で花を象ったペンダントを取り上げた。
 花の横にペリドットのような若草色の石も添えてあって、その対比がオシャレだ。

「かわいい!」

 私は思わず声をあげた。
 ものすごく好きなデザイン!

「あ、でも、この色違いのもいいかも」

 だって、ライアンの瞳を思わせる綺麗な空色だから。
 これ欲しいな。
 思い出に残るものがあったらいいなと思う。
 そのためにも自分のお金が欲しい。

「あの……買い取りをお願いしたいんですが……」

 私はお姉さんに声をかけた。

「はい。どのようなものでしょうか?」

 私はカバンから、ペンダントと指輪を出した。

「これは……!」

 ひと目見て、お姉さんは顔色を変えて、店の奥に声をかけた。

「あなた!ちょっと来て!」

 奥からのっそりと大柄な男性が出てきた。
 職人さんなのか、ポケットがいっぱい付いたエプロンを着けていて、工具を持っていた。

「あなた、見て!買い取りして欲しいそうなんだけど、このクオリティ……」

 その男性も私のアクセサリーを見て、目を見開いた。
 慌てて、ポケットから虫めがねのようなものを出して、それでためつすがめつアクセサリーを見ていた。

「………これはどこの職人が作ったものだ?」
「え、さぁ?」

 すごい勢いで職人さんが迫ってきたので、ビクッとしてライアンの袖を掴んだ。
 ライアンはさり気なく職人さんと私の間に入って、言った。

「これは妻の家に代々伝わるものなんだが、事情があって手放すことにしたんだ。だから、製作者の名前はわからない」
「そうか……そんなに古いものには見えないが」
「代々って言っても、おばあちゃんがもらったものだって……」

 私もライアンに話を合わせてみる。
 ただの市販品だけど、加工技術が進んでないこの世界では驚異的な出来の良さなのかも。

「石自体は小さいしそれほど貴重なものではないが、細工が優れてるな」

 ペンダントも指輪もお揃いのピンクトルマリンだから、そうだろうなぁ。
 どちらかというとこのペンダントは18金の鎖と台座が繊細で素敵なんだ。

「これは、うちで出せるとしたら260ベルだな」
「260ベル!?」

 ライアンが驚いたように声を上げた。
 いまいち物価がわかってないけど、ライアンが払ってる馬車や宿代が8ベルとか服が5着ぐらいで10ベルだったから、なんとなく1ベル=1000円くらいかなと思ってる。
 ってことは、260ベルは………26万円!?

 ライアンに遅れてビックリする。
 だって、二つ合わせて12000円だったんだよ?
 桁が違うよ!

「それはうちで出せる値段なだけで、ちゃんとしたところに持っていったら、もっと高く売れると思うぞ?」
「ちゃんとしたところってどこですか?」
「貴族エリアの店とかオークションにかけたらもっと値が付くかもな」

 ライアンが私に「どうする?」と聞いてきた。

「もうすぐ馬車に乗るから時間がないんですよね?」
「他の店で聞いてみてもいいんだぞ?」
「いいえ、ここでさっきのペンダントを買いたいので」

 一目惚れだった。
 それに4ベルって書いてあったから、許容範囲じゃない?

「おっ、お嬢ちゃん、俺の作ったペンダントを気に入ってくれたのかい?」
「おじさんが作ったんですか?」
「おじさん……俺はまだ29なんだが……」
「ご、ごめんなさい、お兄さん」
「いいのよ。気を使わなくて。あなたから見たらおじさんでしょうね」

 職人さんがうなだれて、お姉さん……奥さんかな……が笑って取りなしてくれた。
 ここのアクセサリーって、旦那さんが奥さんに似合いそうなのをイメージして作ってるのかな?
 だから、このお姉さんに雰囲気が似てるんだ。
 なんかいいなぁ。

「どれだ?」
「え?」
「欲しいのはどれだ?」

 気を取り直した職人さんが聞いてきた。

「このお花モチーフのです」

 私は買うつもりのペンダントを持ってきた。

「ああ、それか。じゃあ、買い取りのおまけにそれをつけてやる」
「本当ですか?」

 私が目を輝かせると、職人さんは照れたように頷くと、後は任せたと奥さんの肩を叩いて、店の奥に戻っていった。

「そうしたら、申し訳ないけど、念のため、あなたの名前をここに書いてくれる?盗難品じゃないという誓約書なんだけど」
「じゃあ、俺が書こう。夫婦だからいいよな?」
「はい、もちろんです」

 ライアンがさっとサインをする。
 そういえば、私、この世界の言葉を普通にしゃべって、読んでるけど、書くことができるのかは不明だわ。
 夜にでもライアンに見てもらおう。

「ありがとうございます。それじゃあ、用意してくるので、ちょっと待っていてくださいね」

 奥さんが売ったアクセサリーを持って、店の奥へ入っていった。

 待っている間に、ライアンに話しかけた。

「あんなに高く売れるとは思いませんでした。私の国では1/20以下で買えるんですよ」
「エマの国は技術が発達してるんだな。お前は不思議なものをいっぱい持ってるし」
「そういえば、ライアンはなにも聞かないんですね。私のこと」
「聞いてもよかったのか?聞かれたくないのかと思ってた」

 ライアンは気を使ってくれてたのね。
 もっと私から話せばよかったかな。

「聞かれたくないというか、どう説明したらいいかわからなかったんです。夜にでも話しますね」
「無理に言わなくてもいいんだぞ?」

 頭をなでてくれるライアンに、私は首を横に振った。

「ライアンにだったら聞いてほしいんです」
「そうか……」

 ライアンは優しい瞳で微笑んだ。

「お待たせしました」

 奥さんが戻ってきた。

「数えるからご確認くださいね。10ベル札が1、2、3……26。これでいいかしら?」
「はい。間違いなくあります」

 私はお金を受け取る。
 お財布には入らないから、カバンの中に潜ませていたジッパー袋……ビニールの密閉袋ね……に入れた。
 ジッパー袋って、食べかけのお菓子を入れたり、薬を入れたり、水にも強いし、便利なのよね。

「ペンダントはつけていきますか?」
「はい!」
「じゃあ、つけてやろう」

 ライアンがペンダントを取り上げたので、私はフードを取って、髪の毛を上げた。
 私の首を抱くようにして、真剣な顔で小さな留金と格闘するライアン。
「できたぞ」と得意げに笑う姿がかわいいと思ってしまった。
 彼は一歩下がって私を見て、「似合うな」と褒めてくれた。

「あら、本当。とても似合うわ。それに旦那さんの瞳とお揃いね」

 ふふっと奥さんが笑う。

 バレてる……。

 私は赤くなった。

「これなら彼のプレゼントでもよかったわね。サービスは別のものにして」
「いいえ、私が買いたかったので」
「買わせてくれないんだ」

 ライアンが苦笑すると、奥さんはあらあらと言って、私を見た。

「男の人は、自分が贈ったものを身につけさせてマーキングするんだから、たまには折れてあげないと彼がかわいそうよ?」
「そう、なんですね……」

 ライアンがまた苦笑している。
 私達、本当はそういう関係じゃないもんね。

 そう思いつつも、私は素直に頷くと、奥さんに暇を告げた。

「それじゃあ、ありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました。またお立ち寄りくださいね」



 お店を出て、また通りを歩く。
 私の用事は終わったけど、ライアンはなにか買いたいものでもあるのかな?

「馬車の時間は何時なんですか?」
「11時だ。それまでに早めの昼食を取っておこうと思ってるんだが、エマの食事をどこでしようかと思って……」
「…………!」

 確かに、この辺りは人通りも多くて、とてもそんなことをする場所はない。
 かといって、あまり遠くまで行くと馬車の時間に間に合わないし。

「まぁ、いざとなれば、俺はここでも構わないが」

 そう言って、ライアンは顔を近づける。
 その顔を手で塞いで、私は返した。

「私が構います!」

 ハハッと笑って、ライアンはまた歩き出した。

 しばらく行くと、広場に出た。
 この街の中心地のようで、屋台やテントを張ったお店が出ている。
 いくつかベンチも置いてあって、買ったものをそこでパクついてる人もいた。

「いい匂いがするな……あそこか!」

 香ばしいお肉の焼ける匂いが漂っている。
 もくもく煙の上がってる屋台が発生源みたい。
 匂いに釣られたらしく、ライアンはその屋台に近寄っていった。

 そこは串焼屋さんのようで、いろんなお肉が野菜と一緒に串に刺してあった。

「一本ずつ全種類くれ」
「まいど。800ベリルだ」
「安いな」

 新たな単位が出てきた!
 ライアンが1ベルを出して、お釣りの硬貨を2枚もらってた。
 全部で8本だから、1本100円ぐらい?

「タレ焼きと塩焼き、どっちにする?」
「タレにしてくれ」

 焼き立ての串を紙袋に入れてもらって、ついでになにかの飲み物も買って、手近なベンチに座った。

 ライアンは串焼きを豪快に食べている。

「うまいな。味見してみるか?」

 そう言われて頷くと、串を差し出された。
 それに小さくかぶりつく。

「美味しい!」

 焼き鳥をイメージしていたら、ちょっと違って、お肉に香辛料でピリッと味付けした上に甘辛いタレがかかっていて、ものすごく香ばしかった。

「な?美味しいだろ?」

 同意を得られて満足そうにライアンは笑った。

「飲んでるのはなんですか?」
「これはジンジャーエールだ。ちょっと辛いが飲んでみるか?」
「はい」

 私は一口飲んでみた。
 こっちもピリリという生姜の刺激が効いている。
 お店屋さんで出てくる甘いジンジャーエールじゃなくて、家で作るような濃さだ。

「すっきりする味わいですね」
「そうなんだ。結構串焼きとも合うし」

 あっという間にお昼を食べ終えると、ライアンは私を抱き寄せた。

「ライアン……?」
「ここで補給することにした」
「こんな、広場のど真ん中で?」

 私は赤くなった。
 よりによって、こんな大勢いるところじゃなくてもよくない?

「周りを見てみろよ。結構イチャついてるカップルがいるだろ?」

 そう言われてみると、ベンチに座ったカップルが抱きあったりキスしたりしている。
 ここの人達は人目が気にならないのかしら……。

「ここでなら大して目立たないよ」

 そう言って、ライアンは口づけてきた。
 ジンジャーエールの味がする唾液が送り込まれてくる。
 その美味しい蜜を嚥下する。
 上顎を舌でくすぐられ、舌を絡められると、気持ちよさに頭に痺れが走る。
 たっぷり与えられて、口を離されると、ぼんやりとライアンを見つめた。

 ライアンはハッとした顔をして、私の頭を胸に掻き抱いた。

「?」
「………お前、ヤバい顔してるぞ」

 そんなにひどい顔をしてたの?
 確かにだらしなく口が半開きだったかも!

 私が焦ってると、耳許でライアンが言った。

「エロすぎるってこと!」
「……………!!」

 それから、ライアンのお許しが出るまで、しばらく彼の胸に顔を伏せていた。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

密室に二人閉じ込められたら?

水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

【完結】呪いを解いて欲しいとお願いしただけなのに、なぜか超絶美形の魔術師に溺愛されました!

藤原ライラ
恋愛
 ルイーゼ=アーベントロートはとある国の末の王女。複雑な呪いにかかっており、訳あって離宮で暮らしている。  ある日、彼女は不思議な夢を見る。それは、とても美しい男が女を抱いている夢だった。その夜、夢で見た通りの男はルイーゼの目の前に現れ、自分は魔術師のハーディだと名乗る。咄嗟に呪いを解いてと頼むルイーゼだったが、魔術師はタダでは願いを叶えてはくれない。当然のようにハーディは対価を要求してくるのだった。  解呪の過程でハーディに恋心を抱くルイーゼだったが、呪いが解けてしまえばもう彼に会うことはできないかもしれないと思い悩み……。 「君は、おれに、一体何をくれる?」  呪いを解く代わりにハーディが求める対価とは?  強情な王女とちょっと性悪な魔術師のお話。   ※ほぼ同じ内容で別タイトルのものをムーンライトノベルズにも掲載しています※

嫌われ女騎士は塩対応だった堅物騎士様と蜜愛中! 愚者の花道

Canaan
恋愛
旧題:愚者の花道 周囲からの風当たりは強いが、逞しく生きている平民あがりの女騎士ヘザー。ある時、とんでもない痴態を高慢エリート男ヒューイに目撃されてしまう。しかも、新しい配属先には自分の上官としてそのヒューイがいた……。 女子力低い残念ヒロインが、超感じ悪い堅物男の調子をだんだん狂わせていくお話。 ※シリーズ「愚者たちの物語 その2」※

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

高級娼婦×騎士

歌龍吟伶
恋愛
娼婦と騎士の、体から始まるお話。 全3話の短編です。 全話に性的な表現、性描写あり。 他所で知人限定公開していましたが、サービス終了との事でこちらに移しました。

処理中です...