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夢魔なのに処女
夢魔はじめました。
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彼は寝る場所に当てがあるようで、迷いなくスタスタと歩いた。鍛えられているらしい筋肉質の腕が危なげなく私を支えて、重さなど感じていないようだった。
道中、彼はライアン・シールドと名乗った。
グラン……なんとかという隣の国の騎士らしい。
重そうな剣を腰に差し、青いマントを羽織っている姿は、漠然と想像する騎士っぽい。
でも、なんで隣の国の騎士が一人でこんなところにいるんだろう?
しかも、さっき刺客がいるって言ってたよね?
もしかして、狙われてるの?
さっきの怪我も刺客に襲われたのかな?
「お前の名前は? 夢魔って名前あるのか?」
「ありますよ! 高橋絵舞です」
「タカハシエマ?」
ライアンが、外国人風の姓と名を続けた不思議な発音をするので、「絵舞です」と言い直した。
「エマか。さっきは言いそびれていたけど、怪我を治してくれて、ありがとう。てっきりあのまま死ぬかと思ってたよ」
「いえいえ、たまたまですし。今は私が助けてもらってますし」
私は超近くからイケメンの空色の瞳に覗き込まれて、ドキドキする。
男性に免疫ないんだから、勘弁してほしい。
と言っても、一人で歩けないし、こんな森の中に取り残されても困るから、仕方ないんだけど。
「エマは本当に夢魔らしくないよな。これくらいで赤くなるなよ。かわいいな」
「か、かわいい!?」
「これも夢魔の術なのか?」
「術なんて使ってません!」
「そうだよなー。そんな風には見えないけど、初心すぎるだろ? そんなんで夢魔をやっていけるのか?」
ライアンは私が思ってた騎士のイメージよりフランクだ。
まぁ、普段から騎士のことなんか考えたことはなかったから、浅いイメージだけど。
でも、いい人そうで、夢魔の私を心配してくれた。
「わかりません。昼までただの人間だったですし」
「そうなのか!? なんで夢魔になったんだ?」
「私にもわかりません。気がついたら、ここにいて、夢魔になってたんです。それで歩いてたらライアンを見つけて……」
異世界転移の話や神さまの話は敢えてしなかった。
あやしすぎるもんね。
「だからか、エマが夢魔っぽくないのは………っと、あそこだ」
目的の場所に着いたらしい。
ライアンが目指していたのは、洞窟だったようだ。
入口は彼がちょっとかがむくらいの高さだったけど、中に入ると、意外に広いし、天井もライアンの頭がぶつからない程度には高かった。
ライアンが何か呪文のようなものをつぶやくと、辺りがぼんやりと明るくなった。
(わっ、魔法だ! ファンタジー!)
「つかまってて」
ライアンはそう言うと、私を片手で抱きかかえながら、器用にマントを外して、地面に敷いた。
そして、その上に私を下ろした。
(きゃあ、紳士だ!)
そんなことでもときめいてしまう私は、本当に恋愛偏差値が低い。
ライアンは私の隣に座って、「水飲むか?」と水筒らしきものを手渡してくれた。
「ありがとうございます」
感謝して手に取ったけど、あれ、私、水も必要ないんじゃない?
それに、カバンにミネラルウォーターのペットボトルがあったのを思い出した。
むしろ、それをライアンにあげたらいいんじゃない?
ついでにオヤツのチョコレートもあった。
「これ、もう私には必要ないみたいなんで、あげます」
「なんだ、それは?」
ペットボトルを渡すと、ライアンは驚いて、しげしげと眺めた。
ファンタジー世界にはペットボトルはないか。
「水筒みたいなものです」
ライアンは一口飲んで、「うまいな!」と感心してた。
ただの水なのに。
「甘いのが嫌いじゃなければ、こっちも食べてみてください」
チョコの粒を渡すと、不思議そうな顔をしながらも、食べてくれた。
ここの世界にはチョコレートもないのかな?
「なんだこれ! むちゃくちゃうまいじゃないか!」
目をキラキラさせたライアンは、男の人なのにかわいらしいと思ってしまう。
本当にいい顔だなぁ。
うっかり見惚れてしまう。
「甘さが疲れに沁みるなぁ」
うっとりした顔でしみじみ言うから、笑ってしまった。
ライアンは甘党らしい。
「疲れさせて、ごめんなさい。重かったですよね?」
「いや、エマを運んできたことじゃないよ。お前はむちゃくちゃ軽かった。ずっと刺客から逃げてたのが疲れたんだ。まぁ、幸い死んだと思われてるだろうから、しばらくは追いかけてこないと思うけど」
「そうだったんですね。それはお疲れ様でした」
「ありがとう」
ライアンはまぶしい笑顔を浮かべた。
そして「そうだ」と立ち上がり、洞窟の入口で何か唱えた。
「念のため、結界を張った」と言う。
「そんなこともできるんですね!」
「まあね」
ちょっと得意そうな顔をしているってことは、この世界の誰もができることではないらしい。
「………それで、どうする?」
また、私の隣に座り直して、ライアンは聞いてきた。
ここに来る前に話してた話題に戻ったんだ。
(どうしよう……?)
考えるふりをするけど、結論は一択だ。
生きるためには、する……しかない。
しかも、先程から飢餓感がすごい。
そのうち、ライアンを襲ってしまいそうなくらい。
「…………お願い、します」
私が軽く頭を下げると、彼は困ったように笑って、指で私の頬をなでた。
「そんな泣きそうな顔で言うなよ」
「……………っ!」
気障だ!
なにこれ!?
あなた、トレンディドラマの俳優か何かですか!?
おまけに、真っ赤になった私に「お前、本当にかわいい反応するな……」と畳み掛ける。
ぃやー、ムリ!
これだけで、もういっぱいいっぱい。
そう思ったのに、ライアンの顔が近づいてきて、口づけられた。
今度は触れるだけのキス。
私が思い描いてたような優しいキスだった。
ついばむようなキスをされながら、そっとマントの上に押し倒された。
そして、胸を揉まれる。
ブラとセーターの上からなので、気持ちいいというよりくすぐったい、というか恥ずかしさの方が上回る。
やっぱりムリ!って言おうとした瞬間に、合わせた唇から舌が入り込んできた。
同時に彼の唾液も流れ込んできて、それに夢中になってしまう。
(美味しい! 美味しい! もっと!)
ライアンの首元に手を回して、彼の口を貪る。
彼が笑った気がするけど、飢えた私には気にする余裕はなく、一生懸命、彼の舌に絡みついた。
ずいぶん気持ちいいことをされてるのに気づいたのはしばらく経ってからだった。
セーターは捲りあげられ、ブラはずらされて、胸が露出している。
それをライアンの手が形が変わるほど揉んだり、乳首を摘まれたり、いろいろされてた。
特に、乳首を手のひらで転がされると、キュンとお腹の奥が疼いた。
気がついてしまうと、恥ずかしすぎるのに、快感が半端なくて、身体をくねらせてしまう。
「んー、んんっ、んん、んんーーっ」
乳首を強く摘まれた時、背中に電流のような快楽が走って、腰が浮いた。
口を塞がれてて、よかった。
恥ずかしい声が出ちゃうところだった。
ライアンが口を離して、「気持ちよかったか? かわいいな」とつぶやくから、くぅーっと悶えた。
わざわざ聞かないで!
それにしても、イくって、あんな感じなのかな?
なんて思ってると、彼の指が私のショーツのクロッチ部分をなで始めた。
すでに外側からでもわかるくらいぐっしょり濡れているのが恥ずかしい。
割れ目を辿るように指を動かされると、「やっ、あんっ」と自分じゃないような嬌声が漏れた。
思わず、自分の口を手で塞いだ。
ライアンは優しく私の手を取ると、「かわいいから聞かせろよ」と言う。
「ムリ! ムリ!」と首をブンブン横に振ると、「もしかして、これも初めてなのか?」と聞く。
「そりゃあ、キスが初めてなんだから、それ以上はもちろん初めてです!」
「夢魔なのに、処女………」
ライアンは唖然としている。
その間に恥ずかしさが募って、私はブラを直して、セーターを下ろした。
「ごめんなさい。やっぱりキスで十分です」
「はっ?」
彼は青い目を丸くした。
イケメンは驚いた顔も様になる。
「………ここで止めるかなぁ。お前、本当に大丈夫か?」
「はい。ライアンがいっぱいキスしてくれたから……」
言ってて恥ずかしくなる。
それに途中から、貪っていたのは私の方だ。
「本当に罪なかわいさだな。これが夢魔ということなのか……」
ライアンはつぶやいて、またキスをくれた。
美味しい彼の口づけにまた夢中になってしまう。
彼は私が満足するまで、自分を与え続けてくれた。
道中、彼はライアン・シールドと名乗った。
グラン……なんとかという隣の国の騎士らしい。
重そうな剣を腰に差し、青いマントを羽織っている姿は、漠然と想像する騎士っぽい。
でも、なんで隣の国の騎士が一人でこんなところにいるんだろう?
しかも、さっき刺客がいるって言ってたよね?
もしかして、狙われてるの?
さっきの怪我も刺客に襲われたのかな?
「お前の名前は? 夢魔って名前あるのか?」
「ありますよ! 高橋絵舞です」
「タカハシエマ?」
ライアンが、外国人風の姓と名を続けた不思議な発音をするので、「絵舞です」と言い直した。
「エマか。さっきは言いそびれていたけど、怪我を治してくれて、ありがとう。てっきりあのまま死ぬかと思ってたよ」
「いえいえ、たまたまですし。今は私が助けてもらってますし」
私は超近くからイケメンの空色の瞳に覗き込まれて、ドキドキする。
男性に免疫ないんだから、勘弁してほしい。
と言っても、一人で歩けないし、こんな森の中に取り残されても困るから、仕方ないんだけど。
「エマは本当に夢魔らしくないよな。これくらいで赤くなるなよ。かわいいな」
「か、かわいい!?」
「これも夢魔の術なのか?」
「術なんて使ってません!」
「そうだよなー。そんな風には見えないけど、初心すぎるだろ? そんなんで夢魔をやっていけるのか?」
ライアンは私が思ってた騎士のイメージよりフランクだ。
まぁ、普段から騎士のことなんか考えたことはなかったから、浅いイメージだけど。
でも、いい人そうで、夢魔の私を心配してくれた。
「わかりません。昼までただの人間だったですし」
「そうなのか!? なんで夢魔になったんだ?」
「私にもわかりません。気がついたら、ここにいて、夢魔になってたんです。それで歩いてたらライアンを見つけて……」
異世界転移の話や神さまの話は敢えてしなかった。
あやしすぎるもんね。
「だからか、エマが夢魔っぽくないのは………っと、あそこだ」
目的の場所に着いたらしい。
ライアンが目指していたのは、洞窟だったようだ。
入口は彼がちょっとかがむくらいの高さだったけど、中に入ると、意外に広いし、天井もライアンの頭がぶつからない程度には高かった。
ライアンが何か呪文のようなものをつぶやくと、辺りがぼんやりと明るくなった。
(わっ、魔法だ! ファンタジー!)
「つかまってて」
ライアンはそう言うと、私を片手で抱きかかえながら、器用にマントを外して、地面に敷いた。
そして、その上に私を下ろした。
(きゃあ、紳士だ!)
そんなことでもときめいてしまう私は、本当に恋愛偏差値が低い。
ライアンは私の隣に座って、「水飲むか?」と水筒らしきものを手渡してくれた。
「ありがとうございます」
感謝して手に取ったけど、あれ、私、水も必要ないんじゃない?
それに、カバンにミネラルウォーターのペットボトルがあったのを思い出した。
むしろ、それをライアンにあげたらいいんじゃない?
ついでにオヤツのチョコレートもあった。
「これ、もう私には必要ないみたいなんで、あげます」
「なんだ、それは?」
ペットボトルを渡すと、ライアンは驚いて、しげしげと眺めた。
ファンタジー世界にはペットボトルはないか。
「水筒みたいなものです」
ライアンは一口飲んで、「うまいな!」と感心してた。
ただの水なのに。
「甘いのが嫌いじゃなければ、こっちも食べてみてください」
チョコの粒を渡すと、不思議そうな顔をしながらも、食べてくれた。
ここの世界にはチョコレートもないのかな?
「なんだこれ! むちゃくちゃうまいじゃないか!」
目をキラキラさせたライアンは、男の人なのにかわいらしいと思ってしまう。
本当にいい顔だなぁ。
うっかり見惚れてしまう。
「甘さが疲れに沁みるなぁ」
うっとりした顔でしみじみ言うから、笑ってしまった。
ライアンは甘党らしい。
「疲れさせて、ごめんなさい。重かったですよね?」
「いや、エマを運んできたことじゃないよ。お前はむちゃくちゃ軽かった。ずっと刺客から逃げてたのが疲れたんだ。まぁ、幸い死んだと思われてるだろうから、しばらくは追いかけてこないと思うけど」
「そうだったんですね。それはお疲れ様でした」
「ありがとう」
ライアンはまぶしい笑顔を浮かべた。
そして「そうだ」と立ち上がり、洞窟の入口で何か唱えた。
「念のため、結界を張った」と言う。
「そんなこともできるんですね!」
「まあね」
ちょっと得意そうな顔をしているってことは、この世界の誰もができることではないらしい。
「………それで、どうする?」
また、私の隣に座り直して、ライアンは聞いてきた。
ここに来る前に話してた話題に戻ったんだ。
(どうしよう……?)
考えるふりをするけど、結論は一択だ。
生きるためには、する……しかない。
しかも、先程から飢餓感がすごい。
そのうち、ライアンを襲ってしまいそうなくらい。
「…………お願い、します」
私が軽く頭を下げると、彼は困ったように笑って、指で私の頬をなでた。
「そんな泣きそうな顔で言うなよ」
「……………っ!」
気障だ!
なにこれ!?
あなた、トレンディドラマの俳優か何かですか!?
おまけに、真っ赤になった私に「お前、本当にかわいい反応するな……」と畳み掛ける。
ぃやー、ムリ!
これだけで、もういっぱいいっぱい。
そう思ったのに、ライアンの顔が近づいてきて、口づけられた。
今度は触れるだけのキス。
私が思い描いてたような優しいキスだった。
ついばむようなキスをされながら、そっとマントの上に押し倒された。
そして、胸を揉まれる。
ブラとセーターの上からなので、気持ちいいというよりくすぐったい、というか恥ずかしさの方が上回る。
やっぱりムリ!って言おうとした瞬間に、合わせた唇から舌が入り込んできた。
同時に彼の唾液も流れ込んできて、それに夢中になってしまう。
(美味しい! 美味しい! もっと!)
ライアンの首元に手を回して、彼の口を貪る。
彼が笑った気がするけど、飢えた私には気にする余裕はなく、一生懸命、彼の舌に絡みついた。
ずいぶん気持ちいいことをされてるのに気づいたのはしばらく経ってからだった。
セーターは捲りあげられ、ブラはずらされて、胸が露出している。
それをライアンの手が形が変わるほど揉んだり、乳首を摘まれたり、いろいろされてた。
特に、乳首を手のひらで転がされると、キュンとお腹の奥が疼いた。
気がついてしまうと、恥ずかしすぎるのに、快感が半端なくて、身体をくねらせてしまう。
「んー、んんっ、んん、んんーーっ」
乳首を強く摘まれた時、背中に電流のような快楽が走って、腰が浮いた。
口を塞がれてて、よかった。
恥ずかしい声が出ちゃうところだった。
ライアンが口を離して、「気持ちよかったか? かわいいな」とつぶやくから、くぅーっと悶えた。
わざわざ聞かないで!
それにしても、イくって、あんな感じなのかな?
なんて思ってると、彼の指が私のショーツのクロッチ部分をなで始めた。
すでに外側からでもわかるくらいぐっしょり濡れているのが恥ずかしい。
割れ目を辿るように指を動かされると、「やっ、あんっ」と自分じゃないような嬌声が漏れた。
思わず、自分の口を手で塞いだ。
ライアンは優しく私の手を取ると、「かわいいから聞かせろよ」と言う。
「ムリ! ムリ!」と首をブンブン横に振ると、「もしかして、これも初めてなのか?」と聞く。
「そりゃあ、キスが初めてなんだから、それ以上はもちろん初めてです!」
「夢魔なのに、処女………」
ライアンは唖然としている。
その間に恥ずかしさが募って、私はブラを直して、セーターを下ろした。
「ごめんなさい。やっぱりキスで十分です」
「はっ?」
彼は青い目を丸くした。
イケメンは驚いた顔も様になる。
「………ここで止めるかなぁ。お前、本当に大丈夫か?」
「はい。ライアンがいっぱいキスしてくれたから……」
言ってて恥ずかしくなる。
それに途中から、貪っていたのは私の方だ。
「本当に罪なかわいさだな。これが夢魔ということなのか……」
ライアンはつぶやいて、またキスをくれた。
美味しい彼の口づけにまた夢中になってしまう。
彼は私が満足するまで、自分を与え続けてくれた。
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