繋がれた絆はどこまでも

mahiro

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「熱があるわけではなさそうだな」


「熱はないぞ?!」


熱の有無を確認し終わったら離れてくれるのかと思っていたライトであったが、アシルは何故か額をつけたまま微動だにしない。
近距離でじっとライトのことを見つめてるアシルにどぎまぎしながら、視線を彷徨わせた。


「お前、何隠してる」


疑問系ではなく確信を持ってそう訊ねられ、ライトは顔をさらにひきつらせた。
アシルのためと思って行動しているのに、逆にその行動が負担を増やしていて、自己嫌悪していますなんて言えないと、思っているとアシルの顔がライトの左肩に乗っかった。


「お前にとって、俺も信用出来ない人間なのか?」


今にも消え入りそうなその声音に、ライトはアシルの肩を掴みながら言った。


「そんなことない!アシルは信頼出来る唯一の人物だ!」
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