繋がれた絆はどこまでも

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アシルはどんな女性が好みなのだろうか。
そんなことを気にしていたら、いつの間にかアシルの兄弟であるイザヤのもとへやってきていた。


「あれ？ライト？どうしたの？」


連絡もなく訪れたライトにイザヤの隣にいたメイソンが気が付き近寄ってきた。
以前よりも表情が豊かになったメイソンの姿に少し喜びを感じつつ、ライトは言った。


「あのな、アシルのことを聞きたくて」


「アシルさん？そういえば珍しくライトの側にいないね」


「うん。メイソンのところに行くって言ったら隣の応接室に用があるから途中までついて行くって言うから部屋の前で別れたんだよ」


「そうだったんだ。でも、俺らよりもライトの方がアシルさんのこと詳しいんじゃないかな？」


メイソンの言葉に黙っていたイザヤも頷いた。


「兄弟だが、あまりお互いのこと知らないんだ」


「そ、そうなのか」


言われてみれば、今でこそよくメイソンと会って話すようになったが、昔のメイソンのことはライトも知らない部分が多く、イザヤの方がよく知っていると思う。