繋がれた絆はどこまでも

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刺客の侵入は防いでいても、それを掻い潜ってくる者もいるのも事実。
ライトは何度目か分からない溜め息を小さく吐いた。
上に立つ人物というのは様々な目で見られ、標的にもなりやすい。
ライトにもこういった経験は初めてではないが、こうも容易く侵入を許し、拘束をされるのは如何とは思っていた。
外は警備が厳重にもされ、内部も警備体制は整っていたはず。
であれば、考えられるのはこの中に裏切り者がいるということ。
ライトは瞳を閉じて、一体誰が裏切ったのかと周りにいた人物を一人一人思い浮かべるも考え始めたらキリがなくなってきた。
疑えば疑うほど、みんな怪しく見えてならない。

勿論、その中にはアシルも含まれていて、アシルが今まで大人しくしていたのはこのためだったと言われてもおかしくないとさえライトは思っている。


誰かが助けに来てくれるなんて甘い考えは捨てる。どうやってこの拘束を取り、自力で安全な所へ逃げ出すかが重要だ。