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「話し戻すけど、お互い同じ気持ちなら一緒に暮らしても良いよな?俺の仕事のこととか世間体とかは置いといてさ」
やっと身体を離されたかと思えば、いつになく真剣な表情で問いかけてきた。
「置いとけませんが……仕方ありませんね」
何言っても聞いてくれなそうだし。
もうこれ以上、自分の気持ちを誤魔化せないし。
何よりこれだけ近所迷惑な行為を起こしたら、まだ文句は言われていないけれど、引っ越しはしなければならなそうだ。
「やったー!」
両手を挙げて喜ぶ荒巻さんに、大きな子供みたいだなと笑って見せれば、荒巻さんの顔が赤くなったように見えた。
「何ですか?」
「嶋貫が笑った顔が可愛い」
「可愛くありません」
「可愛いったら可愛いの!」
「かかりつけの眼科をおすすめしますので、行ってきてください」
「酷いな!俺の視力は2.0だ!」
「それは素晴らしいですね」
「だろ?!」
そんなこんなで荒巻さんとは両思いとなり、近々俺は一旦荒巻さんの家へと引っ越すことになった。
まぁ、荒巻さんが建てたという家が出来上がるまでの間だが。
何でもあのアパートの近くにあった空き地を買い取り、一軒家を建てると急に言い出したのだ。
まさかそうくるとは予想もしておらず、開いた口が塞がらなかった。
やっと身体を離されたかと思えば、いつになく真剣な表情で問いかけてきた。
「置いとけませんが……仕方ありませんね」
何言っても聞いてくれなそうだし。
もうこれ以上、自分の気持ちを誤魔化せないし。
何よりこれだけ近所迷惑な行為を起こしたら、まだ文句は言われていないけれど、引っ越しはしなければならなそうだ。
「やったー!」
両手を挙げて喜ぶ荒巻さんに、大きな子供みたいだなと笑って見せれば、荒巻さんの顔が赤くなったように見えた。
「何ですか?」
「嶋貫が笑った顔が可愛い」
「可愛くありません」
「可愛いったら可愛いの!」
「かかりつけの眼科をおすすめしますので、行ってきてください」
「酷いな!俺の視力は2.0だ!」
「それは素晴らしいですね」
「だろ?!」
そんなこんなで荒巻さんとは両思いとなり、近々俺は一旦荒巻さんの家へと引っ越すことになった。
まぁ、荒巻さんが建てたという家が出来上がるまでの間だが。
何でもあのアパートの近くにあった空き地を買い取り、一軒家を建てると急に言い出したのだ。
まさかそうくるとは予想もしておらず、開いた口が塞がらなかった。
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