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優月さんには俺たちが出掛けている間にのんびりシャワーを浴びながら着ていた服を洗濯して貰うことにして、俺たち三人はというと、俺の車に乗り込んでいた。
「タクシー捕まらなかったので俺の車で我慢してください」
「嶋貫ファイト!」
荒巻さんが助手席に乗せるのはうるさそうなので後部座席に二人並んで座らせたが、それでもうるさい。
「わりぃなぁ、何から何まで」
「いえ。それより時間間に合うんですか?」
住所をナビに登録して走り出せば、嶋貫かっこいい!と先から荒巻さんがうるさい。
「予定時刻がぁ…あぁ、渋滞してるからギリギリかぁ。ちょっと宇佐美に連絡しとっかなぁ」
ナビに表示されている時刻を見て貴匡さんは宇佐美さんに連絡を入れ事情を伝えていた。
そういう姿は男の俺でもかっこいいと思う。
顔もスタイルも良いからアイドルじゃなくてもモテそうだ。
「嶋貫、事情伝えたからそんなに焦らなくて良いぞ。安全運転で頼むわ」
「ありがとうございます、貴匡さん」
こんなに黒のサングラス似合う人始めて見るかもしれないな、とルームミラー越しに見てから正面に視点を戻せば、少しずつ渋滞しているのが見えてきた。
「貴匡さん、お二人送り届けたら優月さん家に届けましょうか?嫌でしょう、俺と二人きりで待たれるの」
「んあ?まー、優月の判断に任せても良いかなぁ。帰りたいって言えば帰せば良いし、嶋貫の家で待ちたいってなら仕事帰り迎えに行くし」
「分かりました。帰ったら聞いてみます」
「先から俺が話題に入れてないんですけど?!」
「あら、居たのね、荒巻君。帽子なんか被ってるから気付かなかったわ」
「居たんですね、静かになったので気付かなかったです」
「仲間外れ良くない!というかお前ら仲良いな?!」
別に仲間外れにしていた訳じゃなく、荒巻さんに用がなかっただけである。
「タクシー捕まらなかったので俺の車で我慢してください」
「嶋貫ファイト!」
荒巻さんが助手席に乗せるのはうるさそうなので後部座席に二人並んで座らせたが、それでもうるさい。
「わりぃなぁ、何から何まで」
「いえ。それより時間間に合うんですか?」
住所をナビに登録して走り出せば、嶋貫かっこいい!と先から荒巻さんがうるさい。
「予定時刻がぁ…あぁ、渋滞してるからギリギリかぁ。ちょっと宇佐美に連絡しとっかなぁ」
ナビに表示されている時刻を見て貴匡さんは宇佐美さんに連絡を入れ事情を伝えていた。
そういう姿は男の俺でもかっこいいと思う。
顔もスタイルも良いからアイドルじゃなくてもモテそうだ。
「嶋貫、事情伝えたからそんなに焦らなくて良いぞ。安全運転で頼むわ」
「ありがとうございます、貴匡さん」
こんなに黒のサングラス似合う人始めて見るかもしれないな、とルームミラー越しに見てから正面に視点を戻せば、少しずつ渋滞しているのが見えてきた。
「貴匡さん、お二人送り届けたら優月さん家に届けましょうか?嫌でしょう、俺と二人きりで待たれるの」
「んあ?まー、優月の判断に任せても良いかなぁ。帰りたいって言えば帰せば良いし、嶋貫の家で待ちたいってなら仕事帰り迎えに行くし」
「分かりました。帰ったら聞いてみます」
「先から俺が話題に入れてないんですけど?!」
「あら、居たのね、荒巻君。帽子なんか被ってるから気付かなかったわ」
「居たんですね、静かになったので気付かなかったです」
「仲間外れ良くない!というかお前ら仲良いな?!」
別に仲間外れにしていた訳じゃなく、荒巻さんに用がなかっただけである。
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