ブレスレットが運んできたもの

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跡形もなく消えた………。
行方不明者として名前があが……らないか。
捜索願いを出すような人、何処にもいないしな。
仕事場だって、俺が居なくなった所で困るような場所じゃないし。
いずれは居なくなる予定だった場所だったし、それがいくらか早くなっただけの話で。

ただ、こんな方法で去ることになるとは思ってなかったけどな！


「ちょっと、クォーツ君。神域にガラクタばっかり置いてどうするんです。座るスペースさえないじゃないですか」


「いやぁ、何かに使えるかなぁなんて思って」


「使えません。捨ててください」


「ひ、酷い。まぁ、これから三人で生活するには邪魔だよな。あいつらの部屋にでも置いておくか」


そう言うやいなや、クォーツは空間にあった物全てを一瞬にして消して見せた。
まさか、あれ全部ルフスたちの部屋に置いたのか？
絶対にクレームが来るだろ、と思った瞬間、空間が揺れたように感じた。