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そうと決まれば、とクォーツが言った瞬間、見たこともない空間に飛ばされました。
なんて言っても誰も信じてくれないんだろうな。
俺だったら絶対に信じないね。
お前疲れてるんじゃないか?
ゆっくり家帰って休めよ、と言ってたと思う。


「……もう着いた感じ?」


恐る恐る横にいるクォーツに話しかけたら、爽やかな笑みを浮かべられた。


「おう!」


爽やかな青年だなぁ、クォーツは。
じゃなくてですね、俺は今まで仕事をしていたわけですよ。
それでこの後にも仕事があったわけで、急にわけの分からない空間に連れてこられたら、それらはどうなるんですかね。


「えーと、今までいた所の俺はどうなるんでしょうかねぇ?」


思わず敬語で尋ねれば、それに答えてくれたのはラリマーだった。


「神隠し、と人からは言われるかもしれません。突然跡形もなく消えたわけですから」
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