ブレスレットが運んできたもの

mahiro

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「俺の怪我よりラリマー本体の故障の方が怖いんですけど」


「ご心配かけてすみません。でも、ありがとうございます。アレット君が厳重に守ってくださっていたので大丈夫ですよ」


「それなら良かった……」


無事じゃなきゃルフスに何言われるか分からないし、今度こそ命がないかも。


「おーい、衝突した俺も悪いけど、俺の話も聞いてくれ」


そこへ、いつまでも俺の腰に抱きついたままの……ままの、青い髪の青年がいた。
これまた顔が整っていて人間離れをしているな。


「え、誰?」


「ん?あぁ、これが本当の俺。あ、クォーツよ」


あぁ、そうか。
何処にでもいる奴に変装してたんだっけ、そういえば。
今、目の前にいる全体的に青い青年がクォーツの本当の姿なわけだ。
こうみると本当に人間じゃないんだなって分かるな。
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