ブレスレットが運んできたもの

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ルフスやクォーツ、ファリダットが王子としたことを俺とラリマーがする……何をしたか分からないが、そうしたら三人はラリマーの気持ちを理解できるのか？
出来たとしても俺は別に誰かと結婚しないといけないわけではないし、国を背負うわけでもないからことの大きさが全く別な気がする。
王子は俺と違って、国を背負う立場で未来を見据えてパートナーを得ないといけない。
いつまでも友達と変わらずに過ごすっていうのは、難しいだよな。


「ラリマー。それは絶対にやめろ。お前の言い分は分かるが、それとこれとは別問題だ」


「分かってる？ですか？本当に分かっていたら、こんなことになっていませんよ、ファリダット君。良いですか、僕たちは人の形を取っていても人ではありません。物なのです。人と同じときは過ごせないのです。それは人も同じでどれだけ一緒に生きて行きたくても一生を共に過ごすなんて無理なんですよ。人間には人間の幸せがあるように、物には物の幸せがあります。それはときとして交わることがあったとしても永遠ではないのです。それを本当に分かっているのなら、今回のようなパーティーは開催されませんでした」