ブレスレットが運んできたもの

mahiro

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戻ってきたクォーツの手には大量の食材があった。
何日分の食材を買ったのかと思うと同時にその費用は誰持ちなのか気になった。


「クォーツ、それ」


「ほら、何でも好きなの食べろよ。これだけあれば暫く外出れなくても問題ないだろ?」


「いや、それはありがたいんだが………」


何か問題でもあるのかと首を傾けるクォーツとやり取りを見守っていたラリマーにまで不思議そうな顔をされた。
そうだ。
こいつらはお金に困ったことがないから、お金の心配なんてしたことがないんだった。


「この費用って誰持ちだ?」


「ん?あぁ、これか」


「これだけの量だ。結構したんじゃないか?」


「だろうな。ルフスにでもつけておくからいい」


え、それは良いのか。
俺さらに恨まれそうな気がするのだが。


「怒られないか?それ」


「大丈夫でしょ。こんな風に閉じ込めてるのルフスの命令のせいなんだし」


まぁ、俺が払わなくて良いというならありがたくいただくけども。
そのあとでゴタゴタ言われるのは面倒だけど、クォーツがいいと言うなら……大丈夫、なのか?
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