ブレスレットが運んできたもの

mahiro

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結局、ラリマーの粘り勝ちとなり渋々ルフスは帰っていた…………。

一人の部下を置いて。


「何かあったときの為にと置いてかれました。必要ないのですがね」


ラリマーはそんな風に言っていたけれど、本当は監視も兼ねているのだろう。
その部下にラリマーは見えていないというのだから、実質的俺の監視だな。
怪しい動きを見せたらすぐにでもルフスに報告されそうだ。


「何かあっても何もしてくれなそうだけど」


俺のことを守れとか指示されてなさそうだし。どうせブレスレットは傷つけるなとかそんな程度だろう。
どうせ処分するつもりだったのだから、俺自身が傷つこうが何しようが関係ないもんな。


「大丈夫です。アレット君のことは僕が守りますから」
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