幸せの鐘が鳴る

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上手く行くんだな、これが。
アンドレがそれで良いのならばと2人が言ったことから、その場で自己紹介が始まり、ここからお互いを知り合っていこうという話となった。
マナ王子はそれらを羨ましそうに眺め。


「良いなぁ、そういう関係性。羨ましいです」


と言い、自分にもそういった友達が欲しいと言い出し、それならば我々とそういう関係性になろうという話の流れとなった。
その間に部屋を抜け出そうとするもアンドレに捕まり、逃走は失敗に終わった。
そういえばアレットに捕まって部屋から出れなくなったときがあったな。
そのときは上着を脱いで抜け出そうとして、結局腕を掴まれて抜け出せなかった覚えがある。


「これからは5人で楽しく過ごしましょうね」


満足げに言うジュリアに私以外のメンバーが同意し、次はいつ会うだの今後どうしていくかなど話をしていた。

今まで私を含め、この中の3人が過去に捕らわれ、前進することも後進することもできずにいた。
結果的に全てを流すことは出来ないにしても、少しは前進することが出来たのではないだろうか。
それは私は勿論、彼らも。

今後、どんな関係性を築けるのか誰も未来は分からないけれど、あの時のような最期だけは迎えることはないだろう。






あれからちょうど1年が経過した頃。


国中に幸せを知らせる鐘の音が響き渡った。


鐘の音の下では2組のカップルが結婚式を挙げたとか、挙げていないとか。





終わり






あとがき



ここまでお付き合いいただきました方に深く感謝申し上げます。
皆様のお陰で無事完結いたしました。
重ねて感謝申し上げます。
少しでも楽しんでいただければ幸いにございます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。