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「何だか分かりませんが、ロランさんって今はもういない人ってことなんですかね?」
マナ王子はどうやら状況が把握しきれていなかったようで、こそこそと私に訊ねてきた。
確かに私は状況が分かっているけれど、何も知らないマナ王子からしたら意味分からないはず。
「そうですね。現世ではいないようです。恐らく昔の人物なのだと思いますよ」
どれくらい前なのか定かではないため、そんな風に伝えるとマナ王子は落胆した。
「そんな方をどう見つければ良いのでしょう。いくらお三方がローズさんに何かしら感じていたとしても、ローズさんからしたら無関係なわけですし、これからまた探すにしても性別は勿論、全く異なる容姿になっている可能性だってありますよね」
「十分あり得ますね」
三人の中ではその考えは全くないようだけど。
マナ王子はどうやら状況が把握しきれていなかったようで、こそこそと私に訊ねてきた。
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「そうですね。現世ではいないようです。恐らく昔の人物なのだと思いますよ」
どれくらい前なのか定かではないため、そんな風に伝えるとマナ王子は落胆した。
「そんな方をどう見つければ良いのでしょう。いくらお三方がローズさんに何かしら感じていたとしても、ローズさんからしたら無関係なわけですし、これからまた探すにしても性別は勿論、全く異なる容姿になっている可能性だってありますよね」
「十分あり得ますね」
三人の中ではその考えは全くないようだけど。
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