幸せの鐘が鳴る

mahiro

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アンドレはアレットの容姿とよく似ていた。
金髪に綺麗な黄緑色の瞳。
肌は色白で可愛いらしいというよりも綺麗という言葉がよく似合う人だ。
女性から男性へと転生したことで、骨格が男性のそれへと変わっているけれど、アレットの美しさはそのままのように見える………って思わず見すぎてしまった。


「………ジュリア、そちらの方はご友人か?」


「ううん、この会場でたまたま見つけて声をかけたの。ロランにそっくりでしょう?」


…………大きな反応を見せなかった私を誰か褒めてくれ。
ここで反応したら私がロランだとバラしているようなものになってしまうから必死に平静を装いましたよ。


「そうだな。そっくりだ」


おい、セレクト。
人の顔を上から覗き込むな。


「ロランならもっと愛想がいい」


アンドレ、今の私には愛想がないと言いたいのかな。
まぁ、あえてそうしているから、そう思われた方がありがたいけれども。
いっそのことこのまま別人だと思って欲しい。
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