幸せの鐘が鳴る

mahiro

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「私に出来ることであれば手伝おう」


初対面の、それもたまたま同じ場所にいて話をした人物に頼むようなものだ。
そんなに重いものは頼まないだろうと、思っていた。


「ありがとうございます!お姉さん優しいですね。では、早速一緒に城へ行ってくれませんか?」


城……?


「城ってあの城か?」


あの二人がまさにこれから向かうであろう城に?


「はい!実は城に用があって向かわなきゃ行けなかったんですけど、その前にあのお二人の姿をどうしても一目見たくて、連れから逃げてきちゃったんですよね。ひとりで戻るのって何だか嫌で」


「えーと、それと英雄になることが何の関係があるのか教えてくれないか?」


「一緒に来ていただければ分かりますよ!」


そう言った青年は私の手首を掴み、人混みの中を走り出した。
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