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日夏、幸せになれよ
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オレと宮永、日夏の物理的距離は徐々に近付いてきている。
直接顔を見ての会話は相変わらず少ないけど。
それにホッとしていましたよ、オレは。
だけど、まさか学校で宗方に呼び出しを受けて今に至るわけですよ。
本日は幸輝に頼んで、杉本と宮永、ついでに峯岸が来たら日夏のところに案内して貰えるように頼んだけど。
何でオレは今、宗方と二人で空き教室にいるんだろうか。
何言われんのオレ。
「……あのさ、煌成って割と玖蕗栖の家に行ってんの?」
「あ、ああ。オレの妹の為に来てくれてる」
そう言えば、宗方はふぅん、とどうでも良さそうに返してきた。
峯岸もそうだけど、オレの周りに来る奴ってオレに対して酷くないか。
「何時だか忘れたけど、急に煌成が今まで恐怖の対象であった人物を克服したいから応援して欲しいって言われた。それに関しては煌成の今後のためにもなるだろうからって思って応援することにしたんだが…」
突然話し始めたかと思えばオレのこと睨んできたんだけど、何こいつ怖いんですけど。
まぁ、ちょっと、いやだいぶ宮永の話を盗み聞きしたから状況は分かるよ。
これ宮永のこと知ってなかったら何を言ってるのかさっぱり意味分からないし状況もよく分かってなかったと思うぞ。
つまり、宗方からすると、急に宗方だけを頼って側にいた友人が恐怖の対象であるオレ?を克服したいから応援したいと言われたと。
宮永が頑張りたいと言うのなら応援しようかと思うことにしたけど、あまりにもオレの所?に行き過ぎてオレに宮永を取られたとか思ってんのかな。
確かにオレの所に宮永は来てるけど、オレというより日夏のために来てくれてるんだけどな。
確かに日夏に会うにはオレと会わなくちゃいけないから、宮永にとってはそれは日夏と同様にリハビリになるな。
「負担かけすぎるなよ。煌成は頑張りすぎる所があるから心配だ」
「確かに頻度高いかもな。わかった、毎回オレが家にいると宮永に悪いし、出来るだけ宮永と接触しないようにする」
そうだよ。
何オレ毎回家で宮永のこと迎えてるんだろう。
別に峯岸が家に来て、幸輝が家にいるなら克服対象に似たような人物(峯岸)がいるんだからオレじゃなくても良いよな。
ただ、家に来なくても良いとは言えない理由がある。
それは宮永がホントに日夏を好きな場合、好きな人に会わなくて良いなんて言われたくないと思う。
それも恐怖の対象からそんなこと絶対に言われたくないと思う。
オレだったら嫌だわ。
「そうしてくれ」
それだけ言うと宗方は去って行ったんだけど、用件てそれだけだったわけか。
「はぁ………」
思わず大きなため息を吐いてしまった。
これじゃあ幸せが逃げてしまう。
「………日夏、お前は、お前だけは」
こんな情けない兄ちゃんのようにならず、兄ちゃんのことや成人男性のことをたとえ克服が出来なかったとしても、側にいて触れることができる宮永と幸せになれよ。
直接顔を見ての会話は相変わらず少ないけど。
それにホッとしていましたよ、オレは。
だけど、まさか学校で宗方に呼び出しを受けて今に至るわけですよ。
本日は幸輝に頼んで、杉本と宮永、ついでに峯岸が来たら日夏のところに案内して貰えるように頼んだけど。
何でオレは今、宗方と二人で空き教室にいるんだろうか。
何言われんのオレ。
「……あのさ、煌成って割と玖蕗栖の家に行ってんの?」
「あ、ああ。オレの妹の為に来てくれてる」
そう言えば、宗方はふぅん、とどうでも良さそうに返してきた。
峯岸もそうだけど、オレの周りに来る奴ってオレに対して酷くないか。
「何時だか忘れたけど、急に煌成が今まで恐怖の対象であった人物を克服したいから応援して欲しいって言われた。それに関しては煌成の今後のためにもなるだろうからって思って応援することにしたんだが…」
突然話し始めたかと思えばオレのこと睨んできたんだけど、何こいつ怖いんですけど。
まぁ、ちょっと、いやだいぶ宮永の話を盗み聞きしたから状況は分かるよ。
これ宮永のこと知ってなかったら何を言ってるのかさっぱり意味分からないし状況もよく分かってなかったと思うぞ。
つまり、宗方からすると、急に宗方だけを頼って側にいた友人が恐怖の対象であるオレ?を克服したいから応援したいと言われたと。
宮永が頑張りたいと言うのなら応援しようかと思うことにしたけど、あまりにもオレの所?に行き過ぎてオレに宮永を取られたとか思ってんのかな。
確かにオレの所に宮永は来てるけど、オレというより日夏のために来てくれてるんだけどな。
確かに日夏に会うにはオレと会わなくちゃいけないから、宮永にとってはそれは日夏と同様にリハビリになるな。
「負担かけすぎるなよ。煌成は頑張りすぎる所があるから心配だ」
「確かに頻度高いかもな。わかった、毎回オレが家にいると宮永に悪いし、出来るだけ宮永と接触しないようにする」
そうだよ。
何オレ毎回家で宮永のこと迎えてるんだろう。
別に峯岸が家に来て、幸輝が家にいるなら克服対象に似たような人物(峯岸)がいるんだからオレじゃなくても良いよな。
ただ、家に来なくても良いとは言えない理由がある。
それは宮永がホントに日夏を好きな場合、好きな人に会わなくて良いなんて言われたくないと思う。
それも恐怖の対象からそんなこと絶対に言われたくないと思う。
オレだったら嫌だわ。
「そうしてくれ」
それだけ言うと宗方は去って行ったんだけど、用件てそれだけだったわけか。
「はぁ………」
思わず大きなため息を吐いてしまった。
これじゃあ幸せが逃げてしまう。
「………日夏、お前は、お前だけは」
こんな情けない兄ちゃんのようにならず、兄ちゃんのことや成人男性のことをたとえ克服が出来なかったとしても、側にいて触れることができる宮永と幸せになれよ。
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