20 / 33
20
しおりを挟む
平松を放ってやってきたのは、お洒落な喫茶店だった。
落ち着いた内装で、確かに運動部の子達が揃ってくるような店ではなさそうだ。
一品も結構な料金だし、頻度良く学生が来れる所ではないと思う。
「練習試合で知り合った他校の友人曰く、ここの紅茶とケーキが絶品みたいですよ」
「そうなのかぁ……」
その友人って男の子ですよね?
他校の女子マネージャーとかじゃないですよね?
その友人って実は浜砂と行きたくてここを紹介したとかじゃないよね?
あぁ、メニューよりそっちが気になってきたぁ。
「連れてきて何ですが、椎名さんは甘いもの大丈夫でしたか?」
「え?あぁ、うん。大丈夫」
「それなら良かったです」
私は良くないです。
先程の解説していない問題もそうだし、平松抜きで二人だけで出掛けているだけでも緊張していて落ち着かないのですが。
友人…友人ねぇ。
そもそも浜砂って好きな人いるのか?
はたまた彼女がいたりするのか?
気になる。
気になるけど聞けない。
それにしてもまだ15歳なのに大人っぽい店の雰囲気に紛れ込んでるのが凄い。
睫毛長いし、肌綺麗だし、手も綺麗だし、何食べて生活したらこんな男の子に慣れるのさ。
「決まりました?」
「へ?!」
あまりにも浜砂をじっと見すぎてメニュー全く見てなかったわ。
落ち着いた内装で、確かに運動部の子達が揃ってくるような店ではなさそうだ。
一品も結構な料金だし、頻度良く学生が来れる所ではないと思う。
「練習試合で知り合った他校の友人曰く、ここの紅茶とケーキが絶品みたいですよ」
「そうなのかぁ……」
その友人って男の子ですよね?
他校の女子マネージャーとかじゃないですよね?
その友人って実は浜砂と行きたくてここを紹介したとかじゃないよね?
あぁ、メニューよりそっちが気になってきたぁ。
「連れてきて何ですが、椎名さんは甘いもの大丈夫でしたか?」
「え?あぁ、うん。大丈夫」
「それなら良かったです」
私は良くないです。
先程の解説していない問題もそうだし、平松抜きで二人だけで出掛けているだけでも緊張していて落ち着かないのですが。
友人…友人ねぇ。
そもそも浜砂って好きな人いるのか?
はたまた彼女がいたりするのか?
気になる。
気になるけど聞けない。
それにしてもまだ15歳なのに大人っぽい店の雰囲気に紛れ込んでるのが凄い。
睫毛長いし、肌綺麗だし、手も綺麗だし、何食べて生活したらこんな男の子に慣れるのさ。
「決まりました?」
「へ?!」
あまりにも浜砂をじっと見すぎてメニュー全く見てなかったわ。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
極道に大切に飼われた、お姫様
真木
恋愛
珈涼は父の組のため、生粋の極道、月岡に大切に飼われるようにして暮らすことになる。憧れていた月岡に甲斐甲斐しく世話を焼かれるのも、教え込まれるように夜ごと結ばれるのも、珈涼はただ恐ろしくて殻にこもっていく。繊細で怖がりな少女と、愛情の伝え方が下手な極道の、すれ違いラブストーリー。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
ボロボロになった心
空宇海
恋愛
付き合ってそろそろ3年の彼氏が居る
彼氏は浮気して謝っての繰り返し
もう、私の心が限界だった。
心がボロボロで
もう、疲れたよ…
彼のためにって思ってやってきたのに…
それが、彼を苦しめてた。
だからさよなら…
私はまた、懲りずに新しい恋をした
※初めから書きなおしました。
再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
星空永遠
恋愛
6年前、ホームレスだった藤堂樹と出会い、一緒に暮らしていた。しかし、ある日突然、藤堂は桜井千夏の前から姿を消した。それから6年ぶりに再会した藤堂は藤堂ブランド化粧品の社長になっていた!?結婚を前提に交際した二人は45階建てのタマワン最上階で再び同棲を始める。千夏が知らない世界を藤堂は教え、藤堂のスパダリ加減に沼っていく千夏。藤堂は千夏が好きすぎる故に溺愛を超える執着愛で毎日のように愛を囁き続けた。
2024年4月21日 公開
2024年4月21日 完結
☆ベリーズカフェ、魔法のiらんどにて同作品掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる