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「なぁ、アルメリア。軍事組織って今でもあるのか」
唐突にティメオがアルメリアに問うた内容に、俺は驚いた。
それは俺が転生してからずっと気になっていたもので、旅をしながら探し続けていたのに何処にも情報がなかったのだ。
「軍事組織?何それ」
「魔法や魔法石、能力は使わずに武器のみで戦う組織のことだ」
「ううん………聞いたことない組織だね?それがどうかしたの?」
やはり、アルメリアも知らないのか。
ならば何故ティメオは知っているのか、と一瞬疑問に思ったが、おそらく前世と思わしき記憶の中にそれが出てきたのだろう。
そりゃあ、命を落とすきっかけとなってしまった組織なのだから忘れられるものではないよな。
「本に出てくる組織で、俺の記憶の中にも存在している」
「実在しているか分からないっていう記憶ね。なるほどなるほど……… うーん、そういった組織は過去にも存在していなかったと思うけどね。でも、それが本当に実在していなければ、ティメオのその記憶は何なんだろうって話になるよね」
唐突にティメオがアルメリアに問うた内容に、俺は驚いた。
それは俺が転生してからずっと気になっていたもので、旅をしながら探し続けていたのに何処にも情報がなかったのだ。
「軍事組織?何それ」
「魔法や魔法石、能力は使わずに武器のみで戦う組織のことだ」
「ううん………聞いたことない組織だね?それがどうかしたの?」
やはり、アルメリアも知らないのか。
ならば何故ティメオは知っているのか、と一瞬疑問に思ったが、おそらく前世と思わしき記憶の中にそれが出てきたのだろう。
そりゃあ、命を落とすきっかけとなってしまった組織なのだから忘れられるものではないよな。
「本に出てくる組織で、俺の記憶の中にも存在している」
「実在しているか分からないっていう記憶ね。なるほどなるほど……… うーん、そういった組織は過去にも存在していなかったと思うけどね。でも、それが本当に実在していなければ、ティメオのその記憶は何なんだろうって話になるよね」
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