新しい道を歩み始めた貴方へ

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今考えてもどうしてセヴランが俺と共にいたのか、本心が分からない。
付き合うことになったのは、俺が思わず好きだと言ってしまい、同情と関係性を壊したくないから許可しただけだと思う。


「セヴランと関わるのが嫌な訳じゃない。ただ、過去のことはもう放っておいて、これからのことだけを考えて欲しいだけなんだ」


「放っておけないよ。ルイ君のおかげで忘れていたものを取り戻しかけているのに、俺だけ何もしないなんて絶対に嫌だよ。それに俺はルイ君の恋人だったんでしょう？なら、尚更、俺に出来ることをさせて欲しい」


「いいや、恋人といっても恋人らしいこと何もしてなかったんだよ。だから、何も気にしなくていい」


恋人だったときより、今の方がお互いに触れている時間が長いし、そもそも触れるという行為事態全くなかったと思う。
一緒にいる時間も今の方が圧倒的に長い。


「恋人らしいことをしてなかったって………俺たちは付き合っていたんだよね？」


「そうだと思う」


今思うと付き合っていたと言えるのか怪しい関係だったな。
セヴランに恋人という認識があったかどうかさえ怪しく思えてくる。