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「セヴラン、俺のことは大丈夫だ。ロジェさんたちも協力してくれるから。セヴランはセヴラン自身のこれからのことを考えて欲しい」
社長であるアナクレトが罪に問われた今、会社も今までのようにはいかないだろう。
セヴランだって無関係ではないのだから、これから忙しくなるだろうし、そのまま会社に残れるかだって分からない。
そんな状況の中で俺のことなど気にしている余裕などないだろう。
「恋人のことを忘れた人間とは関わりたくない?」
「いや、そうじゃなくて、もうこれ以上、俺のことでセヴランを巻き込みたくないと思って」
「俺が巻き込まれたいと思っても?」
それは俺が子供の見た目をしているから憐れだと同情し、そう思っているだけなんじゃないか?
それか忘れてしまったことへの罪悪感から、何か出来ることはないのかと焦っているだけなのでは。
「あぁ」
「………ルイ君は俺と関わるのは嫌?」
ーーールイはさ、俺と関わるのは嫌なの?
一瞬、過去のセヴランの言葉と現在のセヴランの言葉が重なったように聞こえた。
昔、まだ付き合っていなかった頃、同じようなやり取りがあった。
社長であるアナクレトが罪に問われた今、会社も今までのようにはいかないだろう。
セヴランだって無関係ではないのだから、これから忙しくなるだろうし、そのまま会社に残れるかだって分からない。
そんな状況の中で俺のことなど気にしている余裕などないだろう。
「恋人のことを忘れた人間とは関わりたくない?」
「いや、そうじゃなくて、もうこれ以上、俺のことでセヴランを巻き込みたくないと思って」
「俺が巻き込まれたいと思っても?」
それは俺が子供の見た目をしているから憐れだと同情し、そう思っているだけなんじゃないか?
それか忘れてしまったことへの罪悪感から、何か出来ることはないのかと焦っているだけなのでは。
「あぁ」
「………ルイ君は俺と関わるのは嫌?」
ーーールイはさ、俺と関わるのは嫌なの?
一瞬、過去のセヴランの言葉と現在のセヴランの言葉が重なったように聞こえた。
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