新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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「宝石を入手したとき、アナクレトはこの宝石がまさかルイ君と関わりのあるものだとは知らなかったらしい。だから、これをそのままセヴランへと渡すつもりでいた。だが、ルイ君の居場所を調べていた部下から、この宝石店にルイ君が出入りしていたことを知り、探りを入れた。そのとき、この宝石を造り出すとき、ルイ君自身がマナを使い造り出していることを知った。それを知ったアナクレトは一度、セヴランにはマナを使用しているため、この宝石との関わりをセヴランが持つことでマナの効果が薄れ、記憶が戻る可能性を恐れた」


一度、マナを使用した人物に新たなマナを使用すると効果が薄れるものなのか?
まぁ、その行為事態、違法行為なわけでどういった影響をもたらすのか情報が流れていないのだから知らなくて当然か。


「ただアナクレトにはその宝石以外を手配する時間がなく、他のもので妥協するようなこともしたくなかった。だから、宝石はセヴランへ渡すことにし、ルイ君を………セヴランの記憶の対象物を本来あるべき姿ではなくし、記憶が戻らないようにと自らの手で小細工を仕掛けた」


そうあの日、俺にマナを投げたのはアナクレト本人だった。
何故分かるのか。
それは。

あの部屋で俺とセヴランにマナを投げてきたアナクレトのフォームとあの屋上から俺にマナを投げてきた男のフォームが全く同じだったからだ。

だから、あのとき俺はあの場所にいた人物はアナクレトで間違いないと確信したのだった。
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