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「ルイのことじゃ動いてくれなかったのにな」
フィリッポの言う通り、俺だけのことじゃ動いてくれなかったのに。
「え、そうなの?」
「あぁ。憲兵の人たちが動いてくれないから、俺はロジェさんたちを頼ることにしたんだ」
「………そういう経緯があったんだね。最終的に憲兵の人たちに手を貸して貰えて良かったね」
「本当にな」
まさか、憲兵のひとりが『ナセリ』に潜入捜査として潜伏していたとは思わなかったし、助けてくれるとも思わなかったけれど。
「そういや今更だけど、セヴランって連れてきて良かったのか?一応、今回の関係者だろう?」
フィリッポもそう思ったか。
俺も思ったけど。
「大丈夫ですよ。当事者であるルイ君もセヴランさんも本日だけはこちらにお連れしても良いようにとある人物へ頼みましたから」
ビセンテはそう言うと玄関の方へと視線を向けた。
誰か来るのか?
まさか、ビセンテの思い人か?
フィリッポの言う通り、俺だけのことじゃ動いてくれなかったのに。
「え、そうなの?」
「あぁ。憲兵の人たちが動いてくれないから、俺はロジェさんたちを頼ることにしたんだ」
「………そういう経緯があったんだね。最終的に憲兵の人たちに手を貸して貰えて良かったね」
「本当にな」
まさか、憲兵のひとりが『ナセリ』に潜入捜査として潜伏していたとは思わなかったし、助けてくれるとも思わなかったけれど。
「そういや今更だけど、セヴランって連れてきて良かったのか?一応、今回の関係者だろう?」
フィリッポもそう思ったか。
俺も思ったけど。
「大丈夫ですよ。当事者であるルイ君もセヴランさんも本日だけはこちらにお連れしても良いようにとある人物へ頼みましたから」
ビセンテはそう言うと玄関の方へと視線を向けた。
誰か来るのか?
まさか、ビセンテの思い人か?
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