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言われてみれば、俺たちいつまで抱き合ってるんだ。
アナクレトは連行され、この場にはいないのだから離れたって良いのに。
「ご、ごめん」
掴んでいた手を慌てて離せば、セヴランは首を左右に振るだけで傍から離れようとはしなかった。
何でだ。
「あの、貴方や先ほどの研究員の格好をされた方は憲兵の方ですか?」
セヴランはビセンテにそう訊ねた。
そういえば、ビセンテはさっきの男を憲兵と言っていたような気もするけど。
「僕は憲兵ではなく、ただのルイ君の協力者です。あの男は現役の憲兵で、その背後にいた人たちは彼の部下です。なので、ご安心ください」
協力者………確かに敵ではない、よな。
こうして助けに来てくれたわけだし。
ん?
でも、憲兵って俺のことについて動くなって指示されていたはずでは。
それにビセンテって憲兵の人とやり取りしてなかった筈では。
「おや、不思議そうな表情を浮かべているね、ルイ君。彼も警戒しているみたいですし、ロジェさんたちと離れた後の話をしましょうか」
「お願いします」
そんな分かりやすい顔してたか?
いや、この人だから読み取れただけだろうな。
「ロジェさんたちと別れた後、ルイ君捜索のため僕は片っ端から部屋を探すつもりでいたんだよ。そしたら、たまたま白衣を着て歩いていたあの男と出会したんだ」
アナクレトは連行され、この場にはいないのだから離れたって良いのに。
「ご、ごめん」
掴んでいた手を慌てて離せば、セヴランは首を左右に振るだけで傍から離れようとはしなかった。
何でだ。
「あの、貴方や先ほどの研究員の格好をされた方は憲兵の方ですか?」
セヴランはビセンテにそう訊ねた。
そういえば、ビセンテはさっきの男を憲兵と言っていたような気もするけど。
「僕は憲兵ではなく、ただのルイ君の協力者です。あの男は現役の憲兵で、その背後にいた人たちは彼の部下です。なので、ご安心ください」
協力者………確かに敵ではない、よな。
こうして助けに来てくれたわけだし。
ん?
でも、憲兵って俺のことについて動くなって指示されていたはずでは。
それにビセンテって憲兵の人とやり取りしてなかった筈では。
「おや、不思議そうな表情を浮かべているね、ルイ君。彼も警戒しているみたいですし、ロジェさんたちと離れた後の話をしましょうか」
「お願いします」
そんな分かりやすい顔してたか?
いや、この人だから読み取れただけだろうな。
「ロジェさんたちと別れた後、ルイ君捜索のため僕は片っ端から部屋を探すつもりでいたんだよ。そしたら、たまたま白衣を着て歩いていたあの男と出会したんだ」
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