新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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まぁ、特にこれに関しては何も言わなくてもいいか。
それよりも外見が幼くなったからとか関係なく俺のこと分かっていなさそうなセヴランの反応に俺はどこかホッとしつつ、返答に答えることにした。


「ううん、閉じ込められたんだ。知らない人たちに」


事実だし。
あの人たちのこと知らないし。


「え、閉じ込められたの?」


「うん」


それも故意にな。
わざとセヴランのいる部屋に閉じ込めたのは、何かの企みがあるのだろう。
例えば、俺のことを忘れ去っているセヴランに会って俺を絶望させるためとか。
残念ながら絶望なんてしないけど。


「それは怖かったよね。もう大丈夫だから…って言っても俺も閉じ込められた身だから何とも言えないけど、ほら、端末が手元にあるし、この後、来客の予定も入ってるから俺がいないって誰かしら気付くと思うから大丈夫だよ」


その来客って俺やロジェたちのことじゃないか?
だとしたら大丈夫じゃないと思うんだけど。
でも、俺は兎も角としてセヴランのことを危険な環境には絶対に置かないはず。
だって、アナクレトはセヴランに好意を抱いてるはずだし、それにセヴランは忘れているとはいえ、元恋人と密室で、それも長時間二人っきりって状況はにアナクレトにとったら良いとは言えない状況だろうし。
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