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「明日の11時から1時間、か。取り付けられただけ感謝しないとな」
「本当だね。ルイ君、上手くしたら明日元に戻れるかもしれないよ」
「そんな上手く行かないと思うけど」
邪魔者である俺をそう簡単にアナクレトが元に戻すわけがないだろう。
それにアナクレト本人がやったかどうか分からないし。
「ルイ君の言う通り、明日戻れる可能性は少ないだろうな」
「もう………少しは希望持とうよ二人とも」
「持てるなら持ってるよ」
そう簡単に戻してくれるなら苦労してない。
とりあえず明日直接話をして、相手の反応を見ないと。
そもそも話をしてくれるのかどうかも分からないけれど。
「ルイ君」
「はい、何でしょう。ロジェさん」
「明日は敵地に挑むことになる。昨日のような襲撃は当然のように起こると思っていて欲しい」
「分かりました」
何か身を守れるようなものを持っていくしかないな。
今の身体じゃ大した力もないし、武器に頼るしかないから。
「一応、エリックとビセンテにもルイ君の護衛としてついてきて貰うし、俺も何かあれば全力で守るから」
「はい、ありがとうございます」
「任せて。僕も全力で守るからね」
「ありがとう、エリック」
ついに明日。
全ての真相が明かされるはずだ。
俺ひとりでは太刀打ち出来なくても、俺にはロジェやエリック、ビセンテがいる。
それにフィリッポだって力になってくれてるんだ。
きっと、大丈夫。
「本当だね。ルイ君、上手くしたら明日元に戻れるかもしれないよ」
「そんな上手く行かないと思うけど」
邪魔者である俺をそう簡単にアナクレトが元に戻すわけがないだろう。
それにアナクレト本人がやったかどうか分からないし。
「ルイ君の言う通り、明日戻れる可能性は少ないだろうな」
「もう………少しは希望持とうよ二人とも」
「持てるなら持ってるよ」
そう簡単に戻してくれるなら苦労してない。
とりあえず明日直接話をして、相手の反応を見ないと。
そもそも話をしてくれるのかどうかも分からないけれど。
「ルイ君」
「はい、何でしょう。ロジェさん」
「明日は敵地に挑むことになる。昨日のような襲撃は当然のように起こると思っていて欲しい」
「分かりました」
何か身を守れるようなものを持っていくしかないな。
今の身体じゃ大した力もないし、武器に頼るしかないから。
「一応、エリックとビセンテにもルイ君の護衛としてついてきて貰うし、俺も何かあれば全力で守るから」
「はい、ありがとうございます」
「任せて。僕も全力で守るからね」
「ありがとう、エリック」
ついに明日。
全ての真相が明かされるはずだ。
俺ひとりでは太刀打ち出来なくても、俺にはロジェやエリック、ビセンテがいる。
それにフィリッポだって力になってくれてるんだ。
きっと、大丈夫。
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