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「消したい人物ってどういうことですか?」
「そうですね………私は少々『知りすぎている』人物なので、外に放つと危険なのですよ。だから、これ以上の情報を知る得る前にこの世から葬り去りたいと思える存在ということです」
それなのに生かしている理由って何なのだろう。
憲兵という組織のためなら消してしまいそうに聞こえるのだけど。
「………憲兵から見たビセンテさんのことは何となくですが分かりました……が」
「私を生かす理由ですよね。それは簡単ですよ。自分達が本当に困ったときに戦力になり得る存在だからです」
つまり、自分達のためということか。
消し去るよりも自分達にとっての利益しか考えていないと。
「今の憲兵は戦力になる人材が限りなく少ないですからね。さっき私とエリック君が争ったような集団と同じレベルです」
争ったというか一方的に掴んで投げていたように見えたけど、それは何も言わないでおこう。
「例えそんなことになっても私はお手伝いしませんがね。誰が好き好んで自分を追い出した人たちに手を貸しますか。もし、何かの間違えで手伝ったとしても、用済みだとその場で捨てられる可能性だって十分考えられます」
ビセンテの気持ちは分かるけれど、憲兵はビセンテの存在を恐れながらも利用しようと考えているということは、いつか繋がりが生じる可能性があると考えて良いのだろうか。
それをロジェは警戒しているのか?
ビセンテの思いとは裏腹に憲兵はビセンテとの繋がりを切るつもりがない部分を。
「そうですね………私は少々『知りすぎている』人物なので、外に放つと危険なのですよ。だから、これ以上の情報を知る得る前にこの世から葬り去りたいと思える存在ということです」
それなのに生かしている理由って何なのだろう。
憲兵という組織のためなら消してしまいそうに聞こえるのだけど。
「………憲兵から見たビセンテさんのことは何となくですが分かりました……が」
「私を生かす理由ですよね。それは簡単ですよ。自分達が本当に困ったときに戦力になり得る存在だからです」
つまり、自分達のためということか。
消し去るよりも自分達にとっての利益しか考えていないと。
「今の憲兵は戦力になる人材が限りなく少ないですからね。さっき私とエリック君が争ったような集団と同じレベルです」
争ったというか一方的に掴んで投げていたように見えたけど、それは何も言わないでおこう。
「例えそんなことになっても私はお手伝いしませんがね。誰が好き好んで自分を追い出した人たちに手を貸しますか。もし、何かの間違えで手伝ったとしても、用済みだとその場で捨てられる可能性だって十分考えられます」
ビセンテの気持ちは分かるけれど、憲兵はビセンテの存在を恐れながらも利用しようと考えているということは、いつか繋がりが生じる可能性があると考えて良いのだろうか。
それをロジェは警戒しているのか?
ビセンテの思いとは裏腹に憲兵はビセンテとの繋がりを切るつもりがない部分を。
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