新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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「はい、私の話は一旦ここまでとして、次はルイ君のお話を聞かせていただけませんか?」


きた。
本当はこれを聞きたいが為に、自分の話をしたのだろうな。
それも自分の恋バナをして、本来であれば隠しておきたいような情報をあえて話し、相手にも同様またはそれよりも重い情報を聞き出そうとしているのかもしれない。
ここで乗るべきか。
乗らぬべきか。
だって、ロジェにもセヴランのことは話していないんだぞ。
先にビセンテに話すのはどうかと思うし、この身体のことだって、理由は分からないがロジェは隠そうとしていたんだ。
あまりビセンテには言わない方が良いってこと、だと思う……もうこれに関しては俺がバラしてしまったようなものだけど。


「えっと……その、何を話したら良いのか」


とにかく誤魔化そう。
誤魔化しが効く相手とも思えないけど。


「そうですね………あの事務所には何故お世話になることになったのですか?」


それを先に聞きますよね。


「とある事件に巻き込まれて困っていたからです」


本当に巻き込まれたのかは確実ではないけど、恐らくそうだろう。
それも潜入した『ナセリ』が関係してそうだ。
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