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ひとりひとり仮面を外しては写真を撮っているエリックの後ろをついていきながら、見覚えのある人物がいるか見てみたが、全員見覚えがなかった。
同時にあの日に俺にマナを投げつけてきた人物や尾行していた人物と似た体型の人がいないかも確認したが、体型が似た人物が複数名いた為、分からなかった。
せめてフードだけでも被っていなければ、もっと絞れていたのに。
「仲間が来る前に事務所に帰ろう」
もう少し情報を得たいところだが、エリックの言う通り長居は危険だ。
ビセンテに手を引かれながらナセリを出るとき何処かから視線を感じたが、何処からの視線か分からぬままその場を去った。
そしてそのまま事務所へ帰ると、何故か傷だらけのロジェとフィリッポがソファに座っていた。
もしかして、あちらも襲撃にあったのだろうか。
「おう、お帰り。おつかれさん」
「フィリッポさんたちもお疲れ様」
痛々しい顔の傷をこちらに向けたロジェは、俺の顔を見て眉を潜めた。
「………何があった?」
同時にあの日に俺にマナを投げつけてきた人物や尾行していた人物と似た体型の人がいないかも確認したが、体型が似た人物が複数名いた為、分からなかった。
せめてフードだけでも被っていなければ、もっと絞れていたのに。
「仲間が来る前に事務所に帰ろう」
もう少し情報を得たいところだが、エリックの言う通り長居は危険だ。
ビセンテに手を引かれながらナセリを出るとき何処かから視線を感じたが、何処からの視線か分からぬままその場を去った。
そしてそのまま事務所へ帰ると、何故か傷だらけのロジェとフィリッポがソファに座っていた。
もしかして、あちらも襲撃にあったのだろうか。
「おう、お帰り。おつかれさん」
「フィリッポさんたちもお疲れ様」
痛々しい顔の傷をこちらに向けたロジェは、俺の顔を見て眉を潜めた。
「………何があった?」
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