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セヴラン・キャリー。
14年前に俺が内密に付き合っていた男の名前だ。
彼は俺を忘れた後、この地を去った筈だが、また戻ってきたというのだろうか。
まさか、それが1ヶ月前とか言わないよな?
考えすぎ………だと思いたいが、セヴランとアナクレトは同級生で同じ部活に入っていて接点はあったし、仲は良かったはず。
だからって俺と同じような感情をアナクレトが持っていたかは不明だ。
逆にセヴランがアナクレトをどう思っていたかも謎だ。
少なくともセヴランは俺と同情で付き合うまではホモでもバイでもなかったはず。
「ルイ君!」
「え?」
名前を急に呼ばれて顔を上げると、心配そうな顔でこちらを見る見知らぬ金髪のイケメンとビセンテが俺を見ていた。
誰だこのイケメン。
「もー建物出てからも反応なかったからどうしたのかと思ったよ」
声はエリックだな。
何だ。
仮面はこのイケメンを隠すためのものだったのか。
凄い勿体ない。
「全く反応なかったですからね。何か気になるものでもありましたか?」
呼び掛けに反応しないほど考え込んでいたのか。
全く気づかなかった。
「すみません、少し気になる人物の名前が聞こえて」
14年前に俺が内密に付き合っていた男の名前だ。
彼は俺を忘れた後、この地を去った筈だが、また戻ってきたというのだろうか。
まさか、それが1ヶ月前とか言わないよな?
考えすぎ………だと思いたいが、セヴランとアナクレトは同級生で同じ部活に入っていて接点はあったし、仲は良かったはず。
だからって俺と同じような感情をアナクレトが持っていたかは不明だ。
逆にセヴランがアナクレトをどう思っていたかも謎だ。
少なくともセヴランは俺と同情で付き合うまではホモでもバイでもなかったはず。
「ルイ君!」
「え?」
名前を急に呼ばれて顔を上げると、心配そうな顔でこちらを見る見知らぬ金髪のイケメンとビセンテが俺を見ていた。
誰だこのイケメン。
「もー建物出てからも反応なかったからどうしたのかと思ったよ」
声はエリックだな。
何だ。
仮面はこのイケメンを隠すためのものだったのか。
凄い勿体ない。
「全く反応なかったですからね。何か気になるものでもありましたか?」
呼び掛けに反応しないほど考え込んでいたのか。
全く気づかなかった。
「すみません、少し気になる人物の名前が聞こえて」
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