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室内に入っていくと大きな液晶の前に男性がひとり座っていた。
液晶には俺には分からない言葉が羅列していて全く理解できない。
「久しぶりだな、ビセンテ。元気だったか?」
男性の背後からロジェが声をかければ、ゆっくりと椅子が回転して男性の顔が漸く見えた。
センターで分けられた髪に縁の太い眼鏡。
体格はがっしりとしており、座っているため分かりにくいが背も高そうに見える。
「はい、元気でしたよ、ロジェさん。ロジェさんもお元気そうで何よりです。それで本日はどうなされたのですか?何やら見慣れないお子さまもいらっしゃるようですが」
「あ、俺は」
「ルイ君だ。訳あってうちで保護してる」
あれ、ビセンテにも依頼人とは伝えないんだな。
元とはいえ憲兵と繋がりがあるからなのかな。
「おや、憲兵ではなくロジェさんが?それはそれは」
ビセンテはそう言うと椅子から立ち上がり、俺の前にしゃがみ込み俺の顔を覗き込んだ。
「ふむ」
じっと綺麗な青い瞳に見つめられ、ギクシャクとしているとその背中にロジェが手を添えてきた。
これは逃げるなってことか?
「厄介なことになってますね。でも、大丈夫ですよ。ロジェさんは頼りになる存在ですし。必要であれば私も力になりましょう」
液晶には俺には分からない言葉が羅列していて全く理解できない。
「久しぶりだな、ビセンテ。元気だったか?」
男性の背後からロジェが声をかければ、ゆっくりと椅子が回転して男性の顔が漸く見えた。
センターで分けられた髪に縁の太い眼鏡。
体格はがっしりとしており、座っているため分かりにくいが背も高そうに見える。
「はい、元気でしたよ、ロジェさん。ロジェさんもお元気そうで何よりです。それで本日はどうなされたのですか?何やら見慣れないお子さまもいらっしゃるようですが」
「あ、俺は」
「ルイ君だ。訳あってうちで保護してる」
あれ、ビセンテにも依頼人とは伝えないんだな。
元とはいえ憲兵と繋がりがあるからなのかな。
「おや、憲兵ではなくロジェさんが?それはそれは」
ビセンテはそう言うと椅子から立ち上がり、俺の前にしゃがみ込み俺の顔を覗き込んだ。
「ふむ」
じっと綺麗な青い瞳に見つめられ、ギクシャクとしているとその背中にロジェが手を添えてきた。
これは逃げるなってことか?
「厄介なことになってますね。でも、大丈夫ですよ。ロジェさんは頼りになる存在ですし。必要であれば私も力になりましょう」
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