絶対に間違えないから

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「うーん、お互いにそうだと思うのですが、俺たち相手のことを知っているようで知りませんよね」


「そう、ね」


過去のことや今まで起きた出来事のことは多少は知っているが、シェアという人物について私は何を知っているだろう。


「だから、知っていきたいと思います」


その上で恋愛感情を抱くかどうか、判断したいと思います、とシュアは言った。


「シェアは真面目だなぁ」


そこに私やシェアではない声が聞こえて振り返ると両手に荷物を持ったフェブリーが室内に入ってきた。


「そんなことしなくなって、シェアの特別はルナ様だろう？他の人に恋愛感情抱いたり、誰かのために剣を手に取ったりしないだろう？」


そんなのもう答えが出ているようなものじゃないか、と笑いながら言ったフェブリーに対して、シェアは珍しく顔を赤らめ、右手で口を覆っていた。
あれ、もしかして、二人して自分の気持ちに今気付いたのかも。


「騎士団に入団したときから、お前はルナ様のことしか考えてなかったしな！」


「ちょっと黙っててくれないか、フェブリー」


勘弁してくれと耳まで赤らめたシェアに私まで熱が移った気がする。