絶対に間違えないから

mahiro

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無意識にね。
だとしたら誰に恋をしているというのか。


『その顔だと誰が誰に恋をしているのか分からないようだな』


やぁ、愉快愉快と笑うシャルル陛下を睨み付けた。
何が愉快なのかさっぱり分からない。


『まぁ、気付かぬうちにまた終えるのも良いか』


そう言って動き出そうとした次の瞬間、シャルル陛下の動きが止まった……いや、止められたの方が正しいか。


「こんな所で何をされているのです、シャルル陛下。貴方は今、国外への外出や城内への外出全てが禁止されているはずですが」


シャルル陛下の動きを止めたのは、どうやらシェアだったようで何やら見たことのない水晶玉のようなものを手に立っていた。


『久しいな、【フレイヤ】。いや、今は【シェア】だったか』


「お久しぶりです。出来れば2度とお姿を見たくはありませんでしたよ」


爽やかな笑みで言うような言葉ではないものを口にしたシュアは水晶玉を片手に私の横に立ち、空いている方の手首を掴んできた。


「まぁ、貴方としては俺とルナ様が揃うこの状況が喜ばしいのかと思いますが、そんなこと、2度も起こさせはしませんよ」


シュアの言葉と同時に水晶玉が光だし、その光が影を吸い取ろうとし始めた。


『おい、何をするつもりだ?!』


「分からないですか?貴方がしようとしたことを俺が先にしているだけのことですよ?」


シャルル陛下がしようとしていたこと、とは私から魔力を奪うこと……ということは、シュアは今、シャルル陛下の魔力をあの水晶玉で全て奪おうとしているってこと?
何でそんなことが出来るの?
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