絶対に間違えないから

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だって、貴女は私の知る貴女だったから。
そう言ったリーシャの背後からこの世界のフレイヤが現れた。


「リーシャ様、目的達成しました」


「ありがとう、フレイヤ」


優しく微笑んだリーシャは何が起きているのか頭が追い付いていない私の手を取った。


「ルナさん、今までごめんなさい。あのとき何もできなかった私を赦してください。そして、今度こそ幸せになってください」


握り締めた手はいつの間にか強制的に消え初めていた。
これは、まさか、とリーシャを見ると彼女らしく優しく微笑んでいた。


「やっと、やっと、言えましたわ」


そう言って涙が流すリーシャに手を伸ばすも触れることは叶わず、私、というより影は強制的にその場から消されたのだった。


「………これで、恩返しは出来たかしら」


「出来ましたよ」


「だといいのだけど。あとはシュアに任せるしかないわね。ルナさんを幸せに出来るのは彼しかいないものね」


そんな会話をリーシャとフレイヤがしていたとは私は知ることないだろう。