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心配しているように見せかけて、俺ではない『フレイヤ』を思って欲しくないからと言ったらルナ様はどう思うだろうか。
この世界に来たのは、ルナ様を亡くしてから数ヵ月経った頃だった。
あの世界の俺はリーシャ様を守ることや自分の地位を維持することに必死でルナ様のことをあまり気にしていなかったように思う。
良くて妹のような存在、悪くて仕事を邪魔する存在だった。
いつも後ろを追いかけてきてはわめき散らし、相手をしなければすぐに泣くような人で、俺絡みで一喜一憂するルナ様はシャルル陛下からすると扱いやすい人物だったのだと思う。
だから、最大限に使い、捨てた。
ルナ様のご家族様を奪ったときのように。
自分の兄弟でさえそうなのだから、ルナ様のときも残酷であった。
その姿を俺は騎士団員として、幼い頃の友人として知っていた筈なのに、リーシャ様やルナ様を亡くしてから気付くなんて何て俺は愚かなのだろうか。
「もし………もし、願いが叶うなら」
全てを、やり直すことが出来たなら、今度は絶対に間違えないから。
そう思っていたら、いつの間にかこの世界で『シュア』という存在になっていた。
この世界に来たのは、ルナ様を亡くしてから数ヵ月経った頃だった。
あの世界の俺はリーシャ様を守ることや自分の地位を維持することに必死でルナ様のことをあまり気にしていなかったように思う。
良くて妹のような存在、悪くて仕事を邪魔する存在だった。
いつも後ろを追いかけてきてはわめき散らし、相手をしなければすぐに泣くような人で、俺絡みで一喜一憂するルナ様はシャルル陛下からすると扱いやすい人物だったのだと思う。
だから、最大限に使い、捨てた。
ルナ様のご家族様を奪ったときのように。
自分の兄弟でさえそうなのだから、ルナ様のときも残酷であった。
その姿を俺は騎士団員として、幼い頃の友人として知っていた筈なのに、リーシャ様やルナ様を亡くしてから気付くなんて何て俺は愚かなのだろうか。
「もし………もし、願いが叶うなら」
全てを、やり直すことが出来たなら、今度は絶対に間違えないから。
そう思っていたら、いつの間にかこの世界で『シュア』という存在になっていた。
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