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「リーシャは今、遠方に行って治療に当たっている。戻りの目処もついていないのたからお主がやるしかなかろう」
「私は協力しないとお伝えしたはずですよ。たとえ、あの二人に手を出していなくとも」
あくまで襲撃を受けていることを知らないように答えてみせれば、案の定と言うべきか。
シャルル殿下は怪しげに微笑んだ。
「ほう。確か手を出していても協力はしないと申したな」
「えぇ、出しませんよ」
さぁ、何を言い出すかと思いながらシャルル殿下を見ていると部屋の外が騒がしくなり、その後、扉が豪快に開かれた。
「陛下、お話し中に申し訳ありません!向かった隊員が時間になってもひとりも戻らず、リーシャ様も隊員不在のため、今、こちらに戻られました!」
「………何?」
取り乱した隊員の様子とシャルル陛下の様子を見るに予期せぬ出来事が起きてるのは確か。
何が起きているのか私には分からないが、これはチャンスだ。
「シャルル陛下、リーシャ様が戻られたようで良かったですね。さぁ、彼もお辛いでしょうから早く治療に向かわれた方がよろしいかと」
さっさと行けというように促せば、シャルル陛下は私を一度睨み付けた後、隊員を連れて退室していったのだった。
さて、接続を切ろうとしていると取り乱していた隊員がまだ残っていることに違和感を覚えた。
「私は協力しないとお伝えしたはずですよ。たとえ、あの二人に手を出していなくとも」
あくまで襲撃を受けていることを知らないように答えてみせれば、案の定と言うべきか。
シャルル殿下は怪しげに微笑んだ。
「ほう。確か手を出していても協力はしないと申したな」
「えぇ、出しませんよ」
さぁ、何を言い出すかと思いながらシャルル殿下を見ていると部屋の外が騒がしくなり、その後、扉が豪快に開かれた。
「陛下、お話し中に申し訳ありません!向かった隊員が時間になってもひとりも戻らず、リーシャ様も隊員不在のため、今、こちらに戻られました!」
「………何?」
取り乱した隊員の様子とシャルル陛下の様子を見るに予期せぬ出来事が起きてるのは確か。
何が起きているのか私には分からないが、これはチャンスだ。
「シャルル陛下、リーシャ様が戻られたようで良かったですね。さぁ、彼もお辛いでしょうから早く治療に向かわれた方がよろしいかと」
さっさと行けというように促せば、シャルル陛下は私を一度睨み付けた後、隊員を連れて退室していったのだった。
さて、接続を切ろうとしていると取り乱していた隊員がまだ残っていることに違和感を覚えた。
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