絶対に間違えないから

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それからというものシュアは私に構わず店に居座り、毎日のように襲撃をしかけてくる騎士団員たちを始末していた。
本人はけろっとしているが少なからず怪我はしているだろうとお礼のつもりで回復を置いていたりする。
誓いを断ったからそれらに手をつけるのに抵抗があるかと思いきや毎回容器は空だった。

ファミリアやリリ曰く怪しげな行動は一切ないらしく、外部とコンタクト取っている素振りもないのだとか。
私の勘違い？と思いたくもなるが、警戒は解けない。

影はあのまま城の中に居させ、動きがあったときのみ繋いでいるようにしているのだが、あれ以降、シャルル陛下は訪れないし、他の者たちからの接触も大してない。
前の方が接触があったかもしれない。
まぁ、あのときは私がフレイヤは何処だだの何が好きだだの聞き回っていたからやむ追えず接してくれていたのかもしれない、と最近になって気付いた。

そろそろ動きがあっても良いと思うのだが、と思っていたときいっきに2ヵ所同時に動きがあった。

1ヵ所目は店。
2ヵ所目は影のいる部屋だ。


店はファミリアと、頼りにしてよいか分からないがシュアがいるから私は影の方に意識を繋げた。
部屋にはシャルル陛下本人と体調不良を訴えているという男性がひとりいた。
どうやらこの男性をあの薬を使って治せと言いたいらしい。
言うことを聞かなければ人質がどうなるか分かるよな？ということで店を襲撃したのだろう。
何とも分かりやすい人だ。


「………私は助けません。リーシャ様に頼んでください」


それにしても私を引き留めた本当の理由は何だ？
あの薬はただの口実に過ぎないはずだよね。