絶対に間違えないから

mahiro

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リーシャとフレイヤが誓いを立てた光景を目にしたとき、フレイヤは同じようなことを言っていた。
そのときはただただ羨ましく、妬ましくもあり、リーシャという存在を恨んでいた。
その立ち位置に立ちたい、と思うばかりに空回りしていた私がまさか言われる側の立場になるとは人生何が起こるか分からないものだ。
ただ、リーシャと私と異なるのは、心の底から願われる誓いと信用を得るためだけに嘘で塗り固められた誓いという点だ。
そんな誓いなど、必要ない。


「いつ裏切るか分からない誓いなんて必要ない。2人を守るのは私とファミリアだけで十分です。ロン君の指導もこちらでどうにかしますので、お引き取りください」


そう言って2人の手を引き店の奥へと向かい、結界を張った。
2人は私と店に残されたシュアを交互に見てから、不安げな表情で前を歩く私を見ていた。
ファミリアの表情は前を歩く私には確認できなかったが、きっと2人と同じ表情をしていたのだと思う。
説明を軽くしかしていない私のせいとはいえ、早いところシュアから距離を取らなければシャルル陛下からの次の指示が出されたとき、私ひとりで元とはいえ騎士団のシュアを止められる自信がない。
だからこそ、出来るだけシュアから距離を起き次なる行動に備えておきたい、そのことしか頭になかった。
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