絶対に間違えないから

mahiro

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あのときと異なるのは、2人の他に私が助けたのだという男性もその場にいたことだ。
あのときは助けることしか考えていなかったが、まさか、こんな女性が好きそうな容姿の持ち主だとは思わなかったが。


「彼の名前はシュア・レンファーヌ。副騎士団長でね、どうしても直接お礼が言いたいって言っていたものだから一緒に来て貰ったの」


「シュア・レンファーヌです。あのときは命を救っていただき、ありがとうございました」


「ルナです。ご無事でなによりです」


礼儀正しいことは良いことだけれど、もうこれ以上のお礼はいらないのだが……。
もう私のことは放っておいて欲しい………。

本当なら彼が私のことも治療を受けたことも報告をあげなければこんなことにはならなかったというのに。
お礼より謝罪が欲しいわ。


「ルナさん。今日こそは何かお礼をさせていただけませんか?」


「結構です。もうお礼のお言葉を頂戴しましたし、助けた方がこうして元気なお姿を見せて下さっただけで私は満足です」


私の望みはフレイヤとともに仲良く自国に帰ってください。
そして私のことなど忘れて平和に過ごしてください。
私がいないからリーシャとフレイヤの邪魔をする人なんていないし、リーシャを害そうとする人もいないのだから、2人仲良く幸せに暮らせるでしょう。
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