絶対に間違えないから

mahiro

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話す前に店全体に結界を張り、リリの周りにも結界を張り直した。
さぁ、ロンを信じて全てを話すべきか。
それともこの地を離れる可能性がある今、語るべきではないか。
知ってしまえばロンも危険な目に合わせることになるし。


「……ルナ様」


そこへ黙って話を聞いていたファミリアがおもむろに口を開いた。
そういえばロンが来る前も何か言いたげだった。


「どうした?」


「ロン様にも話した方が良いと思います。その方が今後のお二人のためになると思います」


「……そう、だな」


分かっているが、本当に伝えるべきか悩んでしまう。
今はロンはリリのことを大切な女の子として大切に思ってくれているが、もし違う子を好きになったとして、そのとき、今日伝えたことを漏らさないとも限らない…とか色々考えると言いたくないと思ってしまう。


「大丈夫です。私もロン様もいつまでもお二人の味方です。どんなときでも側にいますし裏切りはしません。だから、信じてください」


今も昔も側に付き添ってくれているファミリアにそう言われたら、伝えておくべきくと思ってしまうな。
ロンもこんな夜遅くにわざわざ店に来てくれたわけだし、今後のことなんてどんなに考えたって分からないし。


「………分かった、話すよ。ただし、今から話すものは他の誰にも言ってはいけないよ。例え大切な家族であってもね」
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