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顔合わせは順調に見えたんだけど?
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あの笑いが何の笑いなのか分からないし、ノンアルコールって書いてあったように見えたのをとりあえず注文してみたけど、どんなものが届くのか分からないな。
それにしてもいつも離れた位置からしか見たことなかったけど、本当にかっこいいな。
女の子たちが離さないわけだよね。
性格はもしかしたらちょっと悪いかもしれないけども。
こんなイケメンだったら多少の性格の悪さも許されたりするのかな、何てボーッと慶二さんとお母さん、峯岸君が話している姿を見つめていたらドリンクが届けられたんだけど全部何の商品なのか聞き取れなかったよ。
一体いくらするのか分からないテーブルの上に置かれた名前の知らないドリンク。
グラスのしたの方が濃い青で、上の方は淡い青のそれを覗き込んで匂いを嗅いでみたけど、何の匂いもしないけどどんな味なんだろう。
「さて、忙しい中集まって貰ってありがとう。とりあえず乾杯しようか」
慶二さんの音頭に合わせて皆で乾杯して一口呑んでみたら凄く美味しかったよ。
何だろう、炭酸と僅かにレモンみたいな味かな。
「改めて俺は峯木慶二。隣に座っているのが俺の息子の璃生。俺の正面に座っているのが俺とお付き合いしている相手の杉本閑さん、その隣が閑さんのお子さんの葵君。まあ、璃生も葵君のことは同じクラスだから知っているよね」
「………あぁ、そうだったな」
何だか素っ気なく返答されちゃったよ。
でも、同じクラスだってことは知っててくれたんだ。
それは嬉しいな。
僕、あまりクラスで目立たないから記憶にもないのかなって思ってもいたから。
「僕たち同じクラスだよ。でも、その、峯岸君人気者だから僕、話しかけられなくて」
「そ。話しかけない方が良いかもな。落ち着くまでは特に」
落ち着くことなんてあるのかな。
なさそうだけど、経験上、いつか落ち着くのかなもしかして。
「璃生君かっこいいから女の子たちが離さないのね。彼女さんも大変ね」
お母さんが染々そう言うと、峯岸君は目を伏せて困ったように笑ったんだけど、その笑い方、無理やり笑いましたっていう漢字で何か嫌だなぁ。
「………そう、ですね」
もしかして彼女さんと上手く行ってないのかな。
でも、ほとんど彼女さんのご自宅にいるんだよね。
「璃生が人気なのは昔から変わらないね。さて、紹介も済んだし、次に移ろうか。今回、俺の仕事も落ち着きそうだし、璃生も葵君も高校生になったからぼちぼち皆で一緒に暮らしてみようかっていう話を閑さんとしていて、ついこの間二人には一緒に暮らすことを了承して貰ったと思うんだけど、まだちゃんとお互いに顔を合わせたこともなかったしこれから一緒に暮らすのに一切お互いのことを知らないままというのも良くないと思って集まって貰ったんだ」
「私や慶二さんは二人から了承を得たの本当に嬉しかったけど、大丈夫なの?」
お母さんが心配そうに問いかけてきたけど、僕は良いって思ってる。
だけど、峯岸君はどう思ってるのか凄い気になるな。
「僕は全然大丈夫だよ」
「俺も大丈夫ですよ」
特に気にも止めていないようにアッサリとした返答で、思わず整った顔を見れば嘘をついているようには見えないな。
本当に良いって思ってるんだ。
ううん、それともどうせ俺は一緒に住まないしどうでもいいよって感じなのかな。
でも、だとしたらわざわざこんな顔合わせの場に来たりしないよね。
峯岸君の本当の気持ちが分からないな、と思いながら注文していたドリンクをチビチビ呑んでいたら、昨日眠れなかったからか凄い眠気が。
それにしてもいつも離れた位置からしか見たことなかったけど、本当にかっこいいな。
女の子たちが離さないわけだよね。
性格はもしかしたらちょっと悪いかもしれないけども。
こんなイケメンだったら多少の性格の悪さも許されたりするのかな、何てボーッと慶二さんとお母さん、峯岸君が話している姿を見つめていたらドリンクが届けられたんだけど全部何の商品なのか聞き取れなかったよ。
一体いくらするのか分からないテーブルの上に置かれた名前の知らないドリンク。
グラスのしたの方が濃い青で、上の方は淡い青のそれを覗き込んで匂いを嗅いでみたけど、何の匂いもしないけどどんな味なんだろう。
「さて、忙しい中集まって貰ってありがとう。とりあえず乾杯しようか」
慶二さんの音頭に合わせて皆で乾杯して一口呑んでみたら凄く美味しかったよ。
何だろう、炭酸と僅かにレモンみたいな味かな。
「改めて俺は峯木慶二。隣に座っているのが俺の息子の璃生。俺の正面に座っているのが俺とお付き合いしている相手の杉本閑さん、その隣が閑さんのお子さんの葵君。まあ、璃生も葵君のことは同じクラスだから知っているよね」
「………あぁ、そうだったな」
何だか素っ気なく返答されちゃったよ。
でも、同じクラスだってことは知っててくれたんだ。
それは嬉しいな。
僕、あまりクラスで目立たないから記憶にもないのかなって思ってもいたから。
「僕たち同じクラスだよ。でも、その、峯岸君人気者だから僕、話しかけられなくて」
「そ。話しかけない方が良いかもな。落ち着くまでは特に」
落ち着くことなんてあるのかな。
なさそうだけど、経験上、いつか落ち着くのかなもしかして。
「璃生君かっこいいから女の子たちが離さないのね。彼女さんも大変ね」
お母さんが染々そう言うと、峯岸君は目を伏せて困ったように笑ったんだけど、その笑い方、無理やり笑いましたっていう漢字で何か嫌だなぁ。
「………そう、ですね」
もしかして彼女さんと上手く行ってないのかな。
でも、ほとんど彼女さんのご自宅にいるんだよね。
「璃生が人気なのは昔から変わらないね。さて、紹介も済んだし、次に移ろうか。今回、俺の仕事も落ち着きそうだし、璃生も葵君も高校生になったからぼちぼち皆で一緒に暮らしてみようかっていう話を閑さんとしていて、ついこの間二人には一緒に暮らすことを了承して貰ったと思うんだけど、まだちゃんとお互いに顔を合わせたこともなかったしこれから一緒に暮らすのに一切お互いのことを知らないままというのも良くないと思って集まって貰ったんだ」
「私や慶二さんは二人から了承を得たの本当に嬉しかったけど、大丈夫なの?」
お母さんが心配そうに問いかけてきたけど、僕は良いって思ってる。
だけど、峯岸君はどう思ってるのか凄い気になるな。
「僕は全然大丈夫だよ」
「俺も大丈夫ですよ」
特に気にも止めていないようにアッサリとした返答で、思わず整った顔を見れば嘘をついているようには見えないな。
本当に良いって思ってるんだ。
ううん、それともどうせ俺は一緒に住まないしどうでもいいよって感じなのかな。
でも、だとしたらわざわざこんな顔合わせの場に来たりしないよね。
峯岸君の本当の気持ちが分からないな、と思いながら注文していたドリンクをチビチビ呑んでいたら、昨日眠れなかったからか凄い眠気が。
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