目標、それは

mahiro

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こんなにも大切そうに触れる人なんだ。
俺だと知ったらショックを受けるだろうと思って言ったのだが。


「んむぅ?!」


「分かっているが?」


何故か両頬を強く握られ、低く地響きのような声がすぐ近くから聞こえていた。
ん?この声どっかで聞いたことあるような。


「誰があんな奴の頬なんて掴むかよ」


ぶつぶつと続けて呟いている内容からして、ダニエルのことを知っている人物らしい。
それにしてもダニエルに対してそんなこと言う人初めてかも。
でも、やっぱりこの声何処かで。


「あんな奴とは失礼ですね。貴方が会わせて欲しいと仰ったからセッティングをしたのですよ。そうでなければ、今だって話せてもいなければ、その頬にだって触れられていないのですよ」


そこの所分かってます?といつになく怒っているような口調で言うダニエルに、この二人の親密さが伝わってくる。
誰だろう。
ダニエルが知っていて、俺も知っている人。


「それとこれとは別だ。それにこっちだってそれなりの対価を支払ってるだろ。このステージだってそのひとつだ」


このステージ………。
ま、ま、まさか?
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